授業内容は?

美術予備校は美大に合格するためのデッサンを集中的に教える場所、と思っている方も多いですが、デッサン技術ばかりを磨いているわけではありません。それぞれの受験科ごとに必要になる技術や、学科の勉強もきちんとフォローしています。どんな講義が受けられるのか、少し覗いてみましょう。

美術予備校ではこんな授業が受けられます

実は美大のカリキュラムは「絵を上達させる」という授業は基本的になく、生徒が思い思いの作品を作る場。それに対して美大予備校は、作品をつくるために必要な基礎力を身に付けるための専門機関であり、ここでしっかり学ぶことが、将来自分のつくりたい作品をつくるために必要となります。美術予備校は美大に入るために必要なステップですが、同時に美大で充実した4年間を過ごすために必要な力をつける場所でもあるのです。

では、美大予備校はどんなカリキュラムで学生の基礎力を上げているのでしょうか?

基礎科:高校1~2年生

美大受験を目標に、高校1~2年生の内から基礎力を身につけるカリキュラムです。デッサンを中心に行なうことが多いですが、立体や色彩構成、絵画制作などの様々な授業行なうため、興味のある分野を絞っていくことも可能です。

内容

  • 道具の使い方や基礎知識など
  • 石膏、静物、人物などのデッサン
  • 油画制作、静物着彩、粘土、色彩構成などの専攻科の課題など

油絵科

様々なモチーフや課題が出され、オリジナリティ溢れる絵画を制作します。そのために必要となる、表現技法や構成力、描写力などの絵画制作の基本を身につけます。 

内容

  • 素描(人物、静物、想定)
  • 油彩(人物、静物、想定)

日本画科

日本画の基本は観察力。するどい観察力と描写力を身につけ、空間をそのまま切り取るように水彩絵具を使って作品を制作します。近年では、絵画的な構成も重要視されています。

内容

  • デッサン(石膏・人物・静物)
  • 着彩(静物着彩、人物着彩、想定課題、細密着彩)

彫刻科

予備校では主に粘土を使って立体を制作します。基本は木炭デッサンとなるので、素描でも粘土を作るように描いていきます。骨格や構造のレクチャーもあり、立体感覚を身につけていきます。

内容

  • 素描(石膏、人物、動物、静物、構成)
  • 塑造(石膏像模刻、人物、動物)

工芸科

工芸科には、丁寧な仕事やとことん突き詰める精神が求められます。色彩構成や立体構成の課題を通し、色彩感覚から立体感覚、構成力や発想力などバランスよく能力を伸ばしていきます。

内容

  • デッサン(石膏、静物)
  • 色彩構成
  • 立体構成(粘土)

デザイン科

目的・機能性・美しさの調和など、ものづくりに欠かせない構成力と造形力を養います。グラフィックデザインやプロダクトデザインなどの専攻があり、試験内容も大きく変わるため、平面から立体まで幅広く制作します。

内容

  • デッサン(石膏、構成)
  • 色彩構成
  • 立体構成(粘土、紙)

学科

美大の入試は絵を描く・造形する力だけでなく学力も必要になります。学科では美大に必要な英語・国語の基礎力を上げる授業が行われます。試験はセンター対策として基本をおさえて学習する必要があります。

志望学科によって必要なスキルが変わってくる

こうして見てみると、同じデッサンでも専攻ごとに描く対称や重視しているポイントが異なります。それぞれの志望学科に適した能力を高めていくことが合格への近道ですから、まずは自分がどの専攻科へ進みたいのかをしっかり見極めるためにも、高1・2年生のうちから基礎科で様々な制作を行い、基礎をつみあげると共に、自分の興味のある分野を探りましょう。

また、同じ専攻内容でも学校の方針・先生の性格などで学校の雰囲気はガラリと異なります。美術予備校は実績はもちろんですが、それよりも講師とフィーリングが合うかが大切になるので、複数の学校で体験入学をするのも手です。

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