東京藝術大学

東京藝術大学は、美大芸大を志す方の多くが大目標とする大学であり、合格するには相当なデッサンの基礎力や構成力が必要となります。また、国立大学のため入試にはセンター試験が必須となり、特にデザイン科・建築科などの場合は学力の強化も必要。まさに、総合力がないと入学できない大学です。

国内における美術・芸術の最高学府!圧倒的な造形力が必要

東京藝術大学は、美術芸術分野で進学を目指す学生の誰しもが目指す学校。他の国立大学と比べても桁外れに倍率が高く、藝大に入学するために何浪もしている…という方も珍しくありません。

入学者はほぼ全員が美術予備校に通い、基礎を身につけてから入学しています。

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卒業生はそれぞれの分野でデザイナーやアーティストとして活躍するほか、放送・出版・広告など企業に勤める人、美術館や博物館の学芸員になる人、美術教師や講師など教育関係に進む人…など、進路は多彩です(ただし、卒業時点では進路を決めきれずに大学院進学、もしくは未定で卒業する学生も意外と多くいます)。

非常に厳しい入試を経てトップレベルの技術を持つ学生が集まるため、学ぶレベルもおのずと高くなります。

さらに、教授陣も有名なアーティストやデザイナーであったりと多方面で活躍する方ばかり。

国立大学ならではのたいへん貴重な美術資料を多数揃えた図書館・美術館などの施設、ゼミなども充実しており、美術館をまるまる1つ使って学年展示をしたり、卒業制作ではいくつもの学科が協力しあい、街全体に影響するレベルで作品作りをする…など、他の美大ではまずできないスケールで作品発表ができるところも大きな魅力です。

主なコース

絵画科(日本画専攻)

岩絵の具や膠(にかわ)といった日本画独特の技法が学べる学科です。日本画の成り立ちを理解し、人物や風景、動植物などをモチーフとした制作実習を通して、作品制作に必要な感覚を養うことができます。古典作品の模写や技術・技法の研究がカリキュラムに含まれているため、日本の伝統技法も学ぶことが可能です。日本画の発展を担うような作家や研究者になりたい人に向いています。

絵画科(油画専攻)

西洋絵画全般の表現を学ぶ科です。油画専攻では伝統的な絵画表現を大事にしつつ、写真や映像などのさまざまなメディアを用いた芸術も研究。伝統技術から最先端の技術まで、さまざまな技術を駆使できる作家や研究者の育成を目指しています。絵画とそこから派生した幅広い表現を学べるため、固定概念にとらわれず自由に創作活動を行えます。多くの現代芸術家が輩出されるのも頷けますね。将来芸術家として活動したい、思いっきり創作活動をしてみたい、作家として芸術を探求したい人にピッタリの専攻です。

彫刻科

彫刻科では、さまざまな造形の研究を重要視しており、美術の歴史、仏像をはじめとした日本美術の伝統を学べます。日本だけでなく世界の美術、美術の将来にまで視野を広げられるような感性を持った人材の育成も重視。将来作家として自由に創作活動を行える、美術に関連した諸分野で人々をリードしていけるようにサポートしてくれます。将来彫刻家として活動したい、あらゆる彫刻、造形に関する知識を学びたいという人におすすめです。

工芸科

東京藝術大学では、工芸の基本を学んだ後、彫金・鍛金・鋳金・漆芸・陶芸・染織の6つの専攻に分かれてそれぞれの専門領域で制作や研究などが行えます。家具、食器と、工芸は日常生活の中で最も身近で触れる機会が多い芸術です。毎年大学で行われる芸術祭では、音楽学部と合同で法被と大きな神輿の制作に取り組みます。共同制作で得られる経験と知識、多くの人とのコミュニケーションは、工芸の分野で生かされる場面が多いでしょう。作品制作や研究だけではなく、人々の交流や地域と連携した芸術に興味がある方におすすめです。

デザイン科

幅広い視野を持ったクリエーターの育成を目指している学科で、デザインの中でもアニメーション、プロダクトデザインといったさまざまな専門分野を学ぶことができます。学生自身が気づいていなかった可能性を発見し、そのうえで自分が学びたい専門分野を選択。希望する分野でより専門性を高められるようにカリキュラムが設定されています。さまざまなデザインを学んでから、自分に合った好きなデザインのジャンルを勉強したいという人に向いているでしょう。

建築科

東京藝術大学は工学系ではなく美術系に属している建築科のため、国立で建築家の育成をしている唯一の教育機関になります。これまで多くの建築家を輩出している学科です。建築家を志す人が集まる学科でもあり、卒業後は設計事務所を設立して独立している人もいるほどです。専任教員9人に対し、1学年の定員が学部15人、大学院修士16人と少人数の恵まれた教育環境も魅力の一つ。建築設計に重点を置き、一人ひとり丁寧に指導してもらえます。建築の知識と技術が学習でき、建築家として必要な能力を磨けるでしょう。

芸術学科

芸術学科では作品制作を行いますが、美術史と呼ばれる美術・芸術の歴史と、美術・芸術の理論的な知識を身につける美学も学べる学科です。実技よりも理論を専門的に学ぶため、卒業後は美術館や博物館の学芸員、教育職、美術批評家や研究者になる方が多く輩出されています。好きな芸術家やジャンルがあって、それについて徹底的に研究してみたい、同じ学科の生徒や教授と芸術について議論したいという方におすすめの学科です。

著名な卒業生

会田誠(現代美術家)、村上隆(現代美術家)、日比野克彦(現代美術家)、岡本太郎(芸術家)、横山大観(日本画家)、高村光太郎(彫刻科)、佐藤卓(デザイナー)、永井一正(デザイナー) など

取得可能資格

教員免許(美術工芸)、学芸員

建築科のみ:2級建築士受験資格、1級建築士受験資格(卒業後2年以上の実務が必要)

卒業生の主な進路先

東京芸大の美術学部卒業生には、大手企業に就職する方も多くいます。

たとえば、絵画科(日本画)の卒業生は、ソニーが100%出資して経営しているソフトウェア会社や、遊技機の製造販売を行なう大都技研などに就職。

工芸科からは、日本を代表する世界のジュエラーのミキモトに就職した生徒もいるようです。

デザイン科からは、文房具で有名なコクヨや、ゲームでお馴染のコナミデジタルエンタテイメントなどに就職しています。

いずれの企業も、芸術・美術の分野に明るい人材が実力を発揮できる業種と言えるでしょう。

生徒の半数は大学院へ進学していることも注目すべき傾向です。「アーティストを目指している」「まだまだ勉強したい」という方は、さらなる高みを目指し大学院に進んでいるようです。

募集要項

平成30年度の入試概要

検定料:20,400円

  募集定員 志願者数 受験者数 最終合格者数 倍率
絵画科(日本画専攻) 25 462 455 25 18.5
絵画科(油画専攻) 55 1,027 1,009 53 18.7
彫刻科 20 224 221 20 11.2
工芸科 30 276 272 30 9.2
デザイン科 45 668 647 45 14.8
建築科 15 85 80 15 5.7
先端芸術表現科 24 111 108 24 4.6
芸術学科 20 81 81 21 4.1

入試科目

大学入試センター 必須科目 選択科目
絵画科
(日本画専攻・油画専攻)
彫刻科
工芸科
デザイン科
先端芸術表現科
国語、外国語
各教科200点
地歴・公民、数学、理科から
1教科
各教科200点
合計600点
建築科 国語、外国語、数学
(2科目)から 各教科200点
地歴、理科から各教科100点
-
合計800点
芸術学科 - 国語、外国語、地歴、数学、
理科から3教科
各教科200点
合計600点
個別学力試験 内容
絵画科(日本画専) 実技(鉛筆素描、着彩写生)
絵画科(油画専攻) 実技(素描、絵画)
彫刻科 実技(素描、彫刻)
工芸科 実技(鉛筆写生、平面表現、立体表現)
デザイン科 実技(構成デッサン・石膏デッサン、色彩デザイン、形体デザイン)
建築科 実技(空間構成、総合表現)
先端芸術表現科 【必須】総合実技
【選択】小論文、実技(素描)
その他、活動内容をまとめた個人資料を提出
芸術学科 【必須】地理・歴史、外国語
【選択】小論文、実技(鉛筆素描)

学校所在地

上野キャンパス 美術学部、音楽学部 東京都台東区上野公園12-8
(JR山手線、上野駅・鶯谷駅
より徒歩10分)
取手キャンパス 先端芸術表現科(全学年)
絵画・彫刻・工芸・建築・
デザイン(1年次)
茨城県取手市小文間5000番地
(JR常磐線、取手駅東口より
バス15分)
横浜キャンパス
馬車道校舎
映画専攻(大学院) 神奈川県横浜市中区本町4-44
(みなとみらい線、馬車道駅5・7番出口よりすぐ)
横浜キャンパス
万国橋校舎
アニメーション専攻(大学院) 神奈川県横浜市中区海岸通4-23
万国橋会議センター3F
(みなとみらい線、馬車道駅
6番出口より徒歩5分)
横浜キャンパス
元町中華街校舎
メディア映像専攻、映画専攻(大学院) 神奈川県横浜市中区山下町116
(JR根岸線、石川町駅より
徒歩5分)
千住キャンパス 音楽学部 東京都足立区千住1-25-1
(JR常磐線、北千住駅より
徒歩5分)

 

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