女子美術大学

女子美術大学は、過去に男子校だった芸大に対抗して設立された歴史ある学校。将来を見据えて自分のキャリアを考えるような授業が早いうちから選択できるため、具体的に将来を決めている学生が多く、就職対策も万全にしてくれるため、進路決定率はかなり高めです。

歴史ある女子大で、就職サポートの手厚さが評判

女子美術大学は、明治時代に男子校だった東京美術学校(現在の芸大)に対峙して創立された私立の美術学校。美大としては唯一、付属高校・中学がある学校で、中学からそのまま内部進学してくる学生も多々在籍しています。また、大学院課程は男女共学です。

一般的な女子大だと「周囲にあわせないと仲間はずれに…」なんて不安もありますが、美大は個性的な人が揃うため、女子大でも余計な気苦労をせずに自分の好きなことを突き詰められる環境になっています。

ただし、女子大ということに加えて学校の場所がやや辺鄙なため、異性との出会いは全く期待できません(笑)。

1年次から自分のキャリアデザインについて考える科目が選択でき、将来就職するのか、進学するのか、独自に活動するのか…を早い段階からしっかり見据えることができます。

履歴書やエントリーシート、SPI、面接のスキルアップ講座やポートフォリオ作成講座なども豊富。そのため、学生の進路決定率は2015年度は93%とかなり高く、実入りのある大学生活が送れるでしょう。

入試概要を見る限り、他大学に比べてそこまで倍率は高くない(他大学で人気のデザイン系学部も軒並み1倍台に留まっています)ので、確実に美大への切符をつかみたいならば女子美1本に絞っても良いかもしれません。

女子美術大学の講師陣

大森悟

大森悟氏は、女子美術大学芸術学部美術学科・洋画専攻教授。1994年に東京藝術大学美術学部油画科卒業しました。その後は、同大学の大学院へと進み、美術研究の知識を深め、1996年には修士課程を終了。1999年に美術博士を取得しています。作品は、油絵だけにとどまらずレーザーライトや鏡を利用したものまで多種多彩です。ゲーム開発を行っているコナミコンピュータエンタテイメントスクール(映像デザインコース)講師や東京藝術大学美術学部油画科助手をつとめるなど、精力的に活動しています。

経歴・受賞歴
  • 1969年 茨城県生まれ
  • 1994年 東京芸術大学美術学部油画科卒業・作品大学美術館買い上げ賞受賞
最終学歴
  • 1996年 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程終了
  • 1999年 東京芸術大学大学院美術研究科博士課程終了
教えている講義

記載なし

作品群

空面―境界の先へ―Gallery58
引用元:女子美術大学洋画専攻HP
http://mixed-color.com/大森-悟

  • 空面―境界の先へ―Gallery58・レーザーライト、鏡・2013年

清水美三子

清水美三子氏は、女子美術大学芸術学部の洋画専攻版画コースで教授をつとめています。女子美術大学の卒業生でもある彼女の作品は、版画で彫ったとは思えないほど繊細な表現が特徴で、多くの人を魅了しています。多くの作品は淡い青の濃淡をつけて描かれた植物と水がモチーフになっており、一緒に描かれたグラスの透明感とあわせると、まるで絵筆で描いたかのよう。1992年から2018年に至るまで多くの個展やグループ展に出品しており、多くの美術館にパブリックコレクションとしても収蔵されています。

経歴・受賞歴
  • 1963年 東京都生まれ
  • 1992年 第60回記念日本版画協会展 日本版画協会賞
  • 1993年 第12回安田火災美術財団奨励賞展 新作優秀賞
  • 1993年 第70回記念春陽展 春陽会賞
  • 1994年 第23回現代日本美術展 神奈川県立近代美術館賞
  • 1997年 国際版画展,国際版画・映像シンポジウムーSightlinesー 招待出品(カナダ)
  • 2001年 現代日本の版画展 グアナファト州立博物館他巡回(メキシコ)
  • 2004年 第3回ラテンアメリカ国際版画ビエンナーレ特別展示 アルゼンチン国立版画美術館(アルゼンチン)
最終学歴
  • 1982年 東京都立芸術高等学校卒業
  • 1988年 女子美術大学芸術学部絵画学科卒業(芸術学士)
教えている講義

洋画専攻 版画コース/博士前期課程 版画研究領域/博士後期課程 版画研究領域

作品群

秋澄む音
引用元:女子美術大学洋画専攻HP
http://mixed-color.com/清水美三子

  • 秋澄む音・1992年
  • 夢見し彼方・2006年

林規章

林規章氏は、岐阜県出身のグラフィックデザイナーであり、女子美術大学の教授。クリエイターとして「デザインみるほん」にアートディレクターとして参加しています。名古屋芸術大学美術学部デザイン科を卒業後は、株式会社ジャパングラフィックスに入社し、1991年には花王株式会社でグラフィックデザイナーとして活躍。 グラフィックデザイナーとしては広告電通賞、日本雑誌広告賞金賞をはじめとして2003年にはJAGDA新人賞、2007年One Show Design Goldなど多くの賞を受賞しています。

経歴・受賞歴
  • 1987年 株式会社ジャパングラフィックス入社
  • 1991年〜2004年 花王株式会社 作成部 グラフィックデザイナー
  • 1991年〜 フリーランス グラフィックデザイナー
  • 2001年 Art Directers club Distinctive Merit(特別賞) 「Kao Creation」
  • 2002年 Art Directers club Distinctive Merit(特別賞) 「Maruya Paints co.,ltd」
  • 2003年 日本グラフィックデザイナー協会 新人賞
最終学歴
  • 1987年 名古屋芸術大学美術学部デザイン科卒業
教えている講義

ヴィジュアルデザイン演習ⅠB/ヴィジュアルデザイン演習ⅠD/ヴィジュアルデザイン演習ⅡAa/ヴィジュアルデザイン演習ⅡACa/デザイン・工芸論A/デザイン・工芸論B/視覚表現A/視覚表現B/卒業制作/ヴィジュアルデザイン基礎演習Ⅱ-B/ヴィジュアルデザイン基礎演習Ⅱ-D/ヴィジュアルデザイン演習Ⅰ-A ヴィジュアルデザイン演習Ⅰ-B/ヴィジュアルデザイン演習Ⅱ-B

作品群

日本酒和田龍パッケージデザイン
引用元:公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会事務局HP
http://www.jagda.or.jp/awards/newdesigner/2003/

  • 日本酒「和田龍」のパッケージデザイン
  • まるや塗料 販促用手ぬぐい
  • 司工務店 カレンダー

荒姿寿

荒姿寿(あら・しず)氏は、女子美術大学芸術学部デザイン・工芸学科の工芸専攻の助教授。布の柄をデザインして染める染色作家としても活動しており、その作品はモノトーンや色彩豊かなものなど多くあります。大学院の美術研究科では、綿布にシルクスクリーンプリントという技法で作られた作品を制作。女子美術大学の卒業生であり、2002年の卒業制作では、美術資料館収蔵作品賞を受賞しています。日々学生たちとの一緒に染色の知識を深め、日本工芸の奥深さを実感しているそうです。

経歴・受賞歴
  • 2011年 第47回神奈川県美術展工芸部門大賞 「endless flow」
  • 2013年 ANBD EXCELENT AWARD 2013 など多数
最終学歴
  • 1998年 福島県立安積女子高等学校 卒業
  • 2002年 女子美術大学 芸術学部 工芸科 卒業
  • 2008年 金沢卯辰山工芸工房 修了
  • 2012年 女子美術大学 大学院美術研究科 美術専攻工芸研究領域(染)修了修士(芸術)
教えている講義

デザイン工芸論/工芸基礎(染)/染Ⅰ/染・織・刺繍ⅡB/染ⅡA/染ⅡB/染Ⅲ/卒業制作/大学院(芸術創作応用、染織素材・技法演習)

作品群

響‐瑠璃紺2011
引用元:女子美術大学デザイン工芸学科HP
http://joshibi-crafts.net/faculties/ara-shizu/

  • 「響」‐瑠璃紺2011
  • 呼応する線「浮遊するかたち」・綿布、反応染料・2012年

山村美紀

山村美紀氏は女子美術大学のアートデザイン表現学科ファッションテキストスタイル領域で准教授をつとめています。洋服の型紙を作るパタンナーとして、高級ブランドであるヨウジヤマモトやコム・デ・ギャルソンに勤務。女子美術大学では、衣服構成や衣装デザインについて研究しています。衣服の構成についての本も執筆しており、大学では、アートデザイン表現演習、造形基礎演習などを担当し、学会でも発表しています。

経歴
  • 1997~2005年 (株)ヨウジヤマモト 企画パタンナー勤務
  • 2005~2007年 フリーランスパタンナーとして衣裳制作、アパレルブランドパターン制作など
  • 2007~2009年 (株)コム・デ・ギャルソン 企画パタンナ―勤務
  • 2009年〜 フリーランスパタンナーとして衣裳制作、アパレルブランドパターン制作など
最終学歴
  • 1994年 東京都立小川高等学校 卒業
  • 1996年 女子美術短期大学 服飾科 服飾デザインコース 卒業
  • 1997年 女子美術短期大学 専攻科 服飾専攻修了 準学士
  • 2018年 昭和女子大学大学院 生活機構研究科 環境デザイン研究専攻 修了 学術
教えている講義

アートデザイン表現演習Ⅱ/アート・デザイン表現演習Ⅱ/ファッション&テキスタイル概論/ファッションテキスタイルIA/ファッションテキスタイルIB/ ファッションテキスタイルⅡ/ファッション演習A/ファッション演習B/宇宙・人間・アート/造形基礎演習/卒業制作

作品群

山村美紀デザイン服_画像
引用元:女子美術大学アート・デザイン表現学科 ファッションテキスタイル表現領域HP
http://joshibi-ft.com/山村美紀/

  • 「build」

著名な卒業生

片岡球子(日本画家)、桑沢洋子(デザイナー、ファッションデザイナー)、イルカ(フォークシンガー、絵本作家)、小松美羽(銅版画家)、野田凪(映像作家・アートディレクター) など

取得可能資格

教員免許、学芸員

※環境デザイン専攻のみ:2級建築士受験資格、1級建築士受験資格(卒業後2年以上の実務が必要)、木造建築士、インテリアプランナー、商業施設士受験資格

卒業生の主な進路先

就職率が89.2%を超えている女子美術大学の芸術学部。卒業後の進路は、就職・進学・作家活動など多岐に渡ります。大学で得た美術・デザインに関する専門知識と技術を就職先の企業でも活かせるでしょう。

主な就職先は、以下の会社です。

博報堂・ヤフー・サイバーエージェント・ミクシィ・いすゞ自動車・サンエックス・阪急阪神百貨店・第一紙行 あとらす21・GKグラフィックス・アドブレーン・マイナビ・ドリコム・ボルテージ・グリー・DeNA など

募集要項

平成30年度の入試概要

検定料:30,000円

一般入試 募集定員 志願者数 受験者数 合格者数 倍率
美術学科(洋画専攻) 35 52 51 47 1.1
美術学科(日本画専攻) 16 50 48 45 1.1
美術学科(立体アート専攻) 4 4 6 6 1
美術学科(美術教育専攻) 2 3 3 3 1
美術学科(芸術文化専攻) 2 4 4 4 1.0
デザイン・工芸学科
(ヴィジュアルデザイン専攻)
34 146 144 109 1.3
デザイン・工芸学科
(プロダクトデザイン専攻)
8 23 23 17 1.4
デザイン・工芸学科
(環境デザイン専攻)
3 20 18 15 1.2
デザイン・工芸学科(工芸専攻) 12 34 33 27

1.2

アート・デザイン表現学科
(メディア表現領域)
17 63 61 18 3.4

アート・デザイン表現学科
(ヒーリング領域)

10 9 9 7 1.3
アート・デザイン表現学科
(ファッションテキスタイル領域)
5 23 23 15 1.5
アート・デザイン表現学科
(アートプロデュース領域)
4 12 12 8 1.5

入試科目

美術学科(洋画専攻) 国語、英語、実技(油彩or水彩or鉛筆デッサン)
美術学科(日本画専攻) 国語、英語、実技(水彩画)
美術学科(立体アート専攻) 国語、英語、実技(鉛筆デッサンor木炭デッサン)
美術学科(美術教育専攻) 【必須】国語、英語、地歴・公民
【選択】実技(鉛筆デッサン)、小論文
美術学科(芸術文化専攻) 【必須】国語、英語
【選択】実技(鉛筆デッサン)、小論文、地歴・公民
デザイン・工芸学科
(ヴィジュアルデザイン専攻)
国語、英語、実技(鉛筆デッサンor視覚表現)
デザイン・工芸学科
(プロダクトデザイン専攻)
国語、英語、実技(鉛筆デッサン)
デザイン・工芸学科
(環境デザイン専攻)
デザイン・工芸学科(工芸専攻)
アート・デザイン表現学科
(メディア表現領域)
国語、英語、実技(鉛筆デッサン《イメージ表現》)
アート・デザイン表現学科
(ヒーリング領域)
アート・デザイン表現学科
(ファッションテキスタイル領域)

【必須】国語、英語
【選択】実技(鉛筆デッサン《イメージ表現》)、
文章表現

アート・デザイン表現学科
(アートプロデュース領域)

※センター試験を利用した方式や推薦入試でも入試があります。詳細は受験ガイド等をご覧ください。

学校所在地

相模原キャンパス 美術学科、
デザイン・工芸学科
神奈川県相模原市南区麻溝台1900
(JR横浜線古淵駅からバス乗車、女子美術大学バス停よりすぐ)
杉並キャンパス アート・デザイン
表現学科
東京都杉並区和田1-49-8
(東京メトロ丸の内線東高円寺駅より徒歩8分)
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