京都市立芸術大学

京都市立芸術大学は、たくさんの美しい工芸品や文化財を身近に感じる古都で美術を学ぶことができる貴重な場。学生をしっかりと気にかけてくれる指導をしてくれる数少ない美大で、講師にしっかりと技術や知識を教わりながら作品の質を高めることができます。

アカデミックな美術の学習ができる場所

京都市立芸術大学は京都市民の強力な後押しにより開校された学校であり、京都の伝統文化だけでなく新しい文化にも柔軟に対応する古き良き学び舎。

過去には国立大学になる話もありましたが、市民の後押しと寄付により現在も市立として存続しています。

一般的に美大の指導は「自由」なことが多く、創作意欲のある学生は思いっきり打ち込むし、そうでない学生はただなんとなく過ごしてしまう…というところが多い中、京都市立芸術大学はしっかりと生徒に指導してくれるスタイルで「面倒見の良い大学」として評判です。

学外からやってくる先生(その分野で仕事をしている方ばかりなので刺激をかなり受けられます)も多く、個性的で面白い授業をいくつも実施。

また、アートに関することばかりでなく哲学や数学的な授業など、一般教養もしっかりと学びます。

難点としては、施設の老朽化が目立ち交通アクセスも非常に悪いところ。

しかし現在移転計画が進んでおり、2020年度には施設の一部がJR京都駅から約200mという非常にアクセスの良いエリアに移転、2023年度には全面移転が予定されているため、在学中に真新しいキャンパスに踏み入れるチャンスがあるかもしれません。

ユニークな過去問でも注目!

2010年の美術科入試の2日目「色彩」では、雑誌とアスパラガスを水彩絵具で描け、というものだったのですが…与えられた雑誌がなんと、週間少年ジャンプ。下書きは認められないため、一発でジャンプの表紙を正確に描かなければならない…という超高難度のものでした。

また、同年の最終日「立体」では美術予備校ではなかなか使われない素材(パイプのような太いストロー)やテープなどを用いたもので、美大予備校では全く想定外の課題となりました。

学校側が芸大予備校対策をしてきているため、学校で習うことに凝り固まると失敗する恐れがある、入試難易度の高い学校です。

京都芸術大学の講師陣

青木 芳昭

絵画技法材料研究を専門分野にしている講師です。日本中の画材メーカーの内情を知り尽くしており、合成樹脂・溶剤・修復用品などそれぞれの特徴をまとめた「絵画素材の科学 よくわかる今の絵画材料」の著書も手がけています。講座では伝統的な作品から最新の作品まで、あらゆる技法がどのような材料を駆使して成り立っているのかを紹介。幅広いアプローチ方法を教えてくれるため、自分らしい表現の方法を見つけたい人は講義を受けてみてください。

経歴
  • 1976年 ル・サロン名誉賞受賞
  • 1983年~ パリ留学
  • 1989年 安井賞展出品
  • 1991年 東京セントラル美術館油絵大賞展出品
  • 1996年 銀座資生堂ギャラリー個展
  • 1997年 安井賞展出品/NHKハート展出品
  • 2011年 「よくわかる今の絵画材料」出版(生活の友社)
  • 2011年〜 退蔵院プロジェクト参加
  • 2012年HAPiiプロジェクト参加/京都技法材料研究会・会長。アカデミア・プラトニカ代表
最終学歴
  • 不明
教えている講義

絵画技術材料

作品群

サンリス晩秋
引用元:京都造形芸術大学HP
https://www.kyoto-art.ac.jp/info/teacher/detail.php?memberId=7106

  • サンリス晩秋・絵画・2011年
  • アッシジ賛歌・絵画・1996年

秋山 一郎

立体造形を専門にしている講師で、空間を使った作品が特徴的。学生時代は油画を選考していたこともあり、多彩な芸術分野の知識を持っています。定期的に個展を開催。そぎ落としきれない色や質感、よごれた感じを大切した作品づくりで独特の雰囲気をつくり出しています。線と面で出来たシンプルな構造のものから弧を描いたもの、色も素材そのものだったり着色していたり様々です。作品との向き合い方、時代の変化にどう対応していくか、も追求している方です。

経歴
  • 1998年 CONVERTION TABLE 名古屋市市政資料館
  • 1999年 DERIVATION(派生する絵画)(00)愛知芸術文化センタ ーX/他/given“7” 名古屋港20号倉庫
  • 2000年 秋山一郎 個展 七福邸
  • 2004年 Petit SOL展 ギャラリーSOL/秋山一郎 個展 ギャラリーSOL
  • 2005年 秋山一郎 個展 ギャラリーSOL
  • 2006年 maquette展 ギャラリーSOL
最終学歴
  • 1996年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
教えている講義

造形基礎演習

作品群

DOMER WINDOW
引用元:京都造形芸術大学HP
https://www.kyoto-art.ac.jp/info/teacher/detail.php?memberId=7106

  • DOMER WINDOW・木・アクリル・2010年
  • PLUS1 展示風景(ト・オン・カフェ 札幌)・2009年
  • 秋山一郎展(GARLERIE SOL 東京)・2005年

池田 光弘

武蔵野美術大学造形学部で技術を学び、画家として活躍している講師です。2005年の「新・公募展」では広島市現代美術館優秀賞、2007年の「VOCA 展 2007」では上野の森美術館VOCA奨励賞を受賞するなど数々の受賞歴を保持。ダークな色調を使用し、重厚な迫力のある作品が特徴的です。ぼやっとしたモチーフと機械的でシャープなモチーフをうまく組み合わせ、コントラストのある作品を生み出しています。

経歴
  • 2013年 ポーラ美術振興財団在外研修員(ベルリン)
  • 2005年 「新・公募展」広島市現代美術館(広島)優秀賞
  • 2007年 「VOCA 展 2007」上野の森美術館(東京)VOCA奨励賞
  • 2008年 「ネオテニー・ジャパン」霧島アートの森(鹿児島)他
  • 2009年 個展「漂う濃度」シュウゴアーツ(東京)
  • 2010年 「絵画の庭」 国立国際美術館(大阪)/「Art in an Office」豊田市美術館(愛知)/「現代絵画の展望」東京ステーションギャラリー(東京)
  • 2012年 個展「location/dislocation」シュウゴアーツ(東京)
  • 2015年 個展「Portrait of place」 Soka Art Center(台湾)/「Wabi Sabi Shima」 Thalie Art Foundation(ブリュッセル) 
最終学歴
  • 武蔵野美術大学大学院卒業
教えている講義

絵画

作品群

Portrait of Place - Belgium no.7
引用元:京都造形芸術大学HP
https://www.kyoto-art.ac.jp/info/teacher/detail.php?memberId=7106

  • Portrait of Place - Belgium no.7・2016年
  • somewhere no.3・2016年
  • somewhere no.2・2016年

石鍋 大輔

広告ディレクターとして活躍している講師で、広告・マーケティング・メディア・アイデア創出を専門に担当しています。大学卒業後に一度広告業界へ就職。自由度の高い屋外広告や交通広告でクリエイティブな作品を生み出すべくさまざまな活動に挑戦してきました。京都芸術大学内では全国初となる「アイデアソン」の授業を担当。アイデアを生むことに重きを置いた授業で、ブレスト形式で進めていきます。思想のアウトプット方法がわからない人は、心強い味方になってくれるでしょう。

経歴
  • 2014年 広告業界数社を経て電通ヤング・アンド・ルビカムに転職
  • 2015年 同社退職。OOHメディア(屋外広告・交通広告等)を担当
最終学歴
  • 2014年 事業構想大学院大学事業構想研究科事業構想専攻修了
教えている講義

広告/マーケティング/メディア/アイデア創出

作品群

SavetheBaby
事業構想大学院大学HP
https://www.mpd.ac.jp/alumni/alumni0105/

  • 『Save the Baby』プロジェクト(途上国向け電子母子手帳の開発)

勝又 公仁彦

美術家・写真家として活躍している講師。現代美術・写真を得意としています。早稲田大学法学部を卒業後、時間・光・場所をサブテーマに写真を中心とした映像メディアの制作に没頭。物の本質に迫るコンセプチュアルな作品を生み出しています。作品は東京国立近代美術館や沖縄県立博物館・美術館などに収蔵中。カメラの成り立ちや歴史、現代作家との関連についての知識を豊富に持っているため、写真技術をイチから教えてもらえます。

経歴
  • 2001年 「さがみはら写真新人奨励賞」受賞
  • 2002年 展覧会「写真の現在2 —サイト— 場所と光景」を開催
  • 2005年 「日本写真協会新人賞」受賞
  • 2006年 展覧会「Natura Morta 」を開催
  • 2008年 展覧会「Dwelling」を開催
  • 2011年 展覧会「kunihiko katsumata」を開催
  • 2013年 展覧会「都市の無意識」を開催
最終学歴
  • 早稲田大学法学部卒業
教えている講義

近代美術/写真

作品群

Skyline
引用元:京都造形芸術大学HP
https://www.kyoto-art.ac.jp/info/teacher/detail.php?memberId=7106

  • Skyline "100600"・写真・2004年
  • Panning of Days "one week"・写真・2002年
  • Unknown Fire "#n733_2"・写真・2000年

著名な卒業生

ワダ・エミ(演劇映画衣装デザイナー)、森口邦彦(染色家)、村山明(木工芸家)、森村泰昌(現代美術科)、外尾悦郎(サグラダファミリア彫刻師) など

取得可能資格

教員免許(美術)、学芸員

卒業生の主な進路先

京都市立芸術大学の美術学部の卒業生は、建築業や電気機器、自動車会社などの民間企業で第一線のデザイナーとして活躍しています。デザイン科卒業生はもちろん、美術科や工芸科、総合芸術学科の卒業生も幅広い企画制作の場面で活躍。以下に就職先の主な企業をまとめました。

就職先一覧

  • 株式会社アイレスリテイル
  • 株式会社アートセンターハヤカワ
  • 株式会社アピリッツ
  • 株式会社エイチーム
  • 加藤産業株式会社
  • 京都シルク株式会社
  • 株式会社グラフィック
  • 株式会社サクライカード
  • 株式会社スマイルデザイン
  • 株式会社コロプラ
  • 株式会社ケイ・ウノ
  • 株式会社サンワ
  • 株式会社モンベル

募集要項

平成30年度の入試概要

検定料:17,000円

  募集定員 志願者数 受験者数 最終合格者数 倍率
美術科 70 270 268 70 3.8
デザイン科 30 132 130 30 4.3
工芸科 30 89 88 30 2.9
総合芸術学科 5 16 16 5 3.2

入試科目

大学入試センター 必須科目 選択科目
美術科
工芸科
- 国語、地歴・公民、外国語からそれぞれ1科目づつ
数学から1科目もしくは理科
から2科目
合計600点を500点に換算
デザイン科 - 国語、地歴・公民、数学、
外国語からそれぞれ1科目づつ
理科から1科目もしくは2科目
合計700点
総合芸術学科 - 国語、数学、外国語からそれぞれ1科目づつ
地歴・公民、理科から1科目
もしくは2科目
合計600点
個別学力試験 内容
美術科
工芸科
デザイン科
実技(鉛筆描写、色彩表現、立体表現)
総合芸術学科 小論文、実技(鉛筆描写)

学校所在地

京都市西京区大枝沓掛町13-6(JR各線京都駅からバス乗車、芸大前バス停より徒歩すぐ)

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