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御茶ノ水美術学院は、歴史の長い美大受験予備校であり、現在でもたくさんの合格者を輩出しています。その長い歴史に基づいた、精密なカリキュラムや最適な制作空間などは御茶美ならでは。近年はデザイン科の合格率も高水準です。
引用元:御茶の水美術学院
http://gakuin.ochabi.ac.jp
御茶ノ水美術学院は、東京藝大の合格者13年連続1位(デザイン科)を達成しており、美大を志す人なら誰もが知る美術予備校。2018年度は東京藝術大学(藝大)に48名、多摩美術大学(多摩美)に273名、武蔵野美術大学(ムサビ)に242名もの学生が合格しました。総合格者732名のうち、現役が388名となっており、現役生の合格率の高さでも定評があります。
著名アーティストがOB
またこちらの予備校出身の芸術美術方面の著名人やアーティストも多数。学園OBの佐藤可士和氏が2008年の創立50周年を期にロゴを作成されています。
年に1回開催する展覧会で腕を磨ける
学校では年に1回「御茶美祭」が開かれ、学生達が自由製作を発表し、最優秀作品に御茶美王の称号が与えられます。外部への公開はしていないのですが、学生達は普段の課題から離れ楽しくのびのびと製作を楽しんでいるそう。それ以外にも学習の妨げにならない小さなイベントが学内で時たま開催され、賑わいを見せています。
お茶美の雰囲気を知りたい方は、定期的に開催している無料体験(受験コースのほか、高校生、中学生もあり)や、土日に開催する公開講座、夏期・冬期講習に参加してみましょう。
入学金:昼間部40,000円 夜間部&土日曜コース20,000円
コース | 授業日程 | 費用(税込) |
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デザイン科 |
昼間部 | 740,000円 |
夜間部 | 420,000円 | |
映像科 先端芸術表現科 建築科 |
土日曜コース | 355,000円 |
美術系受験科 | 土日曜コース | 355,000円 |
土曜コース | 200,000円 | |
日曜コース | 200,000円 |
※ 上記は4月入学の学費となります。
※ 2024年8月29日時点ここで紹介した以外にもコースの選択肢があります。詳細は御茶ノ水美術学院のホームページをご確認ください。
藝大入試のシミュレーションをしっかりできたので、時間配分などで慌てることは全く無かったです。普段からお茶美でやっていたルーチンを試験当日も欠かさず、周囲に惑わされずにマイペースを守れたことが合格に繋がったのだろう、と思っています。
初めての受験で緊張しており、デッサンでは周りのペースに流されそうになりましたが、講師の「試験では一人になれ」というアドバイスをふと思い出し、冷静になれました。教わったことに加えて自分が気付いたところを精一杯表現した結果、合格に繋がりました。
お茶美では先生達がすごく親身になって相談を聞いてくれて、とても居心地が良かったです。研修でダンスを披露したり、ハロウィンの仮装姿で実技をしたり…イベントも楽しかったですね。授業では美術資料が豊富で、デザインの知識もかなりつきました。また、昔は苦手だった人とのコミュニケーションも上手くとれるようになり、受験勉強以外のことも沢山学べた1年でした。
学校の周りには緑がたくさんあり、校舎がとても綺麗な予備校です。近くにいろいろな大学があるので学生さんも多く、勉強する環境として、とても良いと思います。学校の近くには文房具屋さんがあり、画材を取り扱っているので美術を学ぶものとして助かっています。豊富な合格実績はもちろん魅力ですが、個性的な先生や生徒がたくさんいることも、この学校の魅力の1つだと思います。楽しいだけでなく、有意義な学校生活になると思います。
御茶美は、生徒の人数が多いため、実際の入試に似た環境で自分の作品に取り組むことができるのが魅力の1つだと思います。浪人をして落ち込みましたが、次の試験のことを考え、予備校はできるだけ休まないようにしようと決め、計画的に勉強を続けました。授業は、自分自身の判断に委ねられることが多かったので、どんな課題に対しても自分の意見をしっかりと持ち、説明ができるようになりました。もちろん、予備校で習ったことは家でも反復し、表現方法の研究なども行っていました。そのおかげなのか、2度目の入試を終えた時は、自分の中で「やり切った」と思ったんです。志望していた藝大入学が決まり、ほっとしています。大学生になったら、新しいことにどんどん挑戦していきたいです。
デザイナーになりたくてこちらで勉強していました。就職を目指すには申し分ないほどの勉強ができたと思っています。ほぼ全員の学生と話す機会があるので、意見が合わないと対立することもありましたが、その分コミュニケーション能力が鍛えられました。講師や学生同士などで活発に話し合う授業が多かったおかげで、就職活動のグループディスカッションでも自分の意見がすんなり話せるようになったと思います。御茶の水という治安のよい場所でもありましたし、学校帰りに遊びに行けるスポットも多くありました。東京駅から近いのも良かった点です。
デッサンをやりたい、描くことを身につけたい人というよりは、企画を考えて提案する力を身につけたい人向けの予備校かもしれません。興味のある分野について深く勉強できたのが一番よかったこと。でも自分から質問したり、話を聞きに行ったりと積極的に動ける人でないと、講師のサポートは受けられないところだなとも思います。待っているだけでは、ずるずると何もできないまま過ぎてしまうだけなので要注意です。授業は講師によりますが、学年が上がれば自分が好きな授業をメインにできます。御茶美以外からも講師が来てくれて、その方々との交流も楽しかったです。
日時 | ■1日無料体験 ■土日で通える選択授業(高3・高卒の芸大・美大受験生対象) ■無料体験 高1・2科 ■無料体験 映像・先端・建築・美術系受験 など、他多数 日時の詳細は公式サイトにお問い合わせください |
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場所 | 御茶の水美術学院 東京都千代田区神田駿河台2-3 |
内容 | 御茶の水美術学院の無料体験では、実際に予備校で行われている授業に参加できます。授業で主に学んでいるのはデッサン・色彩表現・立体表現の3つ。デッサンは鉛筆や木炭でモチーフを観察し、正確に描写します。美大・芸大ならどの専攻でも求められるスキルです。色彩表現では、課題の条件を踏まえて文字やモチーフを配置して、色を使った表現を学びます。立体表現は、紙や粘土などの素材を使って条件を踏まえた作品を制作。色彩表現・立体表現はどちらも入試で出題される学科が多いです。無料体験を受けるなら、今行っている課題が何かを確認してから申し込むと受けたい授業を体験できるでしょう。 |
御茶の水美術学院の公式ホームページの「メディアChannel」の「芸大・美大の質問にお答えします」というコーナーで、300件近い質問に御茶の水美術学院の講師が動画で答えています。「木炭で石膏の硬さを表現するには?」といった技術的な質問から、「予備校以外でどれくらい描いてる?」といった質問まで内容はさまざま。美大・芸大の受験について疑問が解決できるでしょう。
御茶の水美術学院では2019年4月よりスタディサプリを導入しています。
スタディサプリとは個別自習ができるアプリケーションのこと。御茶の水美術学院では普段の集団授業とスタディサプリを組み合わせた新しい学習スタイルが提案されています。
選択授業の学科を1つ以上受講した学生はスタディサプリを月額料金無料で利用でき、大学受験に必要な5教科18科目はもちろん、その他約4万本の授業動画が見放題、問題解き放題になるのです。講座は中学レベルから難関国公立大学の入試レベルまで幅広く揃っているため、自分のレベルに合わせて視聴することができるでしょう。
また、春期・秋期の年2回、既習範囲に関する基礎的な事項について網羅的な問題が出題される「到達度テスト」では、自分の苦手な部分を項目レベルで正確に把握でき、克服につなげることができます。
アクセス | 東京都千代田区神田駿河台2-3 (JR各線 御茶ノ水駅から徒歩1分) |
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設置科 | ■ デザイン・工芸科 ■ 油絵科 ■ 日本画科 ■ 彫刻科 ■ 映像科 ■ 先端芸術表現科 ■ 建築科 ■ 美術系受験科 -------- ■ 高校生基礎科 ■ 中学生科 |
引用元:御茶の水美術学院(https://gakuin.ochabi.ac.jp/gallery/g_design_geidai/22816.html)
御茶の水美術学院出身の生徒が選ぶデッサンの構図に多いのが手の動きです。物を持つ手のリアルと、流動的な動きが再現されているかどうかに焦点をあててデッサンが描かれています。
引用元:御茶の水美術学院(https://gakuin.ochabi.ac.jp/gallery/g_design_geidai/22810.html)
粘土や土などの素材を用いた作品は、シンプルな構図ながらメッセージ性の強いものが多くあります。過去の入試再現では、テーマに対してダイナミックな表現を取り入れているものも多数。小さいながらも、大きなパワーを秘めた作品が目立ちます。
引用元:御茶の水美術学院(https://gakuin.ochabi.ac.jp/gallery/g_design_geidai/10499.html)
デザイン科の学生が使用する色彩はポップで軽快な色が多く、ビビッドな色が使われることはほとんどありません。その時々に決められる条件下でも、のびのびと自分のなかにある表現を表していることがわかります。
引用元:御茶の水美術学院(https://gakuin.ochabi.ac.jp/gallery/g_design_geidai/10398.html)
粘土以外の素材を使った作品では、CDと木材といったように普段は見ることがないペアを組み合わせた作品が目立ちます。一見ミスマッチに見えるようでも、組み合わせ方によってさまざまな印象を与える作品に仕上げているようです。
引用元:御茶の水美術学院(https://gakuin.ochabi.ac.jp/gallery/g_design_geidai/10391.html)
デッサン作品には、石膏像を用いたものもあります。骨格を把握し、肌の表面を表現できているかが問われるデッサンといえるでしょう。像の陰影や髪の質感などもリアルに再現しています。