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美大・芸大に入学する方法といえば、デッサンや造形など厳しい倍率の実技試験を思い浮かべますが…近年は、面接で入学を決める推薦やAO入試が増えてきています。どんな対策をすれば良いのでしょうか?また、一般入試組との違いはあるのでしょうか?
昔は実力勝負のみで大学の合否が決まっていましたが、近年は傾向が変わってきており、推薦やAO入試といった方式を採用する大学も増えてきました。美大も徐々にその流れに乗りはじめており、実技試験なしで合格が決まる大学も増えてきています。
そもそも、推薦やAO入試では何を評価しているのでしょうか?受験の特徴や必要な対策をご紹介します。
AOとは「アドミッションズ・オフィス」の略で、推薦入試より募集人員が多め。大学側が求める学生像に合致しているかどうか、学びへの意欲関心、適性などを重視して専攻します。希望大学への入学意欲も選抜基準となっているため、基本的には「専願」となります。
国公立大の場合、AOであってもセンター試験を課していることもあります。
推薦・AOを利用した美大受験の場合、下記4つが求められることが多いです。
これらについては、多くの美大予備校で対策講座があります。推薦やAOでの合格を目指しているならば、美大の入試を知り尽くした美大予備校の指導を受け、これらを完璧なものに仕上げていきましょう。
ただし、推薦やAOはそもそも募集人員が少ない&不合格だった場合は一般受験にシフトしなければなりませんので、推薦やAOの対策だけしか行わないのは危険です。
入試内容を見てもらうとわかるとおり、推薦・AO入試で主に評価されるのは高校での内申点や学生本人の意欲であり、実技の割合は少ないです。それに対して、一般入試組は死に物狂いで毎日デッサンを勉強し、合格を目指しています。
美大では「絵が描けること」は当たり前として授業が進んでいきます。そのため、毎日絵を描いてきた一般入試組は難なくついていける授業でも、推薦・AO組は基礎部分の実力が足りずについていけなくなることが多いそうです。
推薦・AOは8月~11月には結果が出てしまうため、入学までの期間をだらだらと過ごしてしまうと美大の授業で落ちこぼれてしまうのは目に見えています。大学に合格した後も、美大予備校等で絵を学び続け、最低でもやや格下ランクの美大一般入試で通用するぐらいの画力は身につけておきましょう。