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アニメーターには、絵を描く力が備わっていることが最も重要です。ここでは、アニメーターの仕事内容から、年収、向いている人、スキル、学校選びなどについてご紹介します。
アニメ制作者の中で最も重要なのが、アニメーターの仕事です。アニメーターは一般的に、動画の担当からはじめ、経験を積んで実力が認められると、原画担当、作画監督へと徐々にステップアップできます。
アニメーターの仕事の大半は、キャラクターや背景などの動きを描くことです。作画を担当する際には、企画やストーリーに沿って仕上げることが重要になります。
新人アニメーターは、まず動画担当を任されます。動画担当とは、原画と原画の間の動きを埋める絵を描く仕事です。原画担当になるには、個人差はありますが一般的に2年程度かかるといわれています。
これまでは、アニメーターは業務委託で仕事を請け負うことが多く、基本的に歩合制で収入を得ており、平均年収は330万円程度とされていました。
しかし、現在は、アニメーター志望の若者の離職を防ぐよう、社員登用制度などの見直しを実施している制作会社も多くなっています。そのため、どの制作会社に入るかが鍵となるでしょう。
アニメーターに求められるのは、第一に「絵を描くことが好き」ということです。ひたすら絵を描き続けていても苦にならないほど、アニメに情熱を持っている方が、アニメーターに向いているといえるでしょう。また、アニメ制作には多くの人が携わっているため、自分の仕事に責任を持てるかどうかも重要です。
アニメに関する知識や技術を習得する場には、美大や専門学校などがあります。アニメ領域を幅広く学ぶコースを設置している大学や、アニメに特化したカリキュラムが用意されているところなどがあります。同じ学科名でも、大学などによって学べる内容が異なるため、自分にふさわしい場はどこかを事前にチェックすることが大切です。
美大や専門学校を卒業後は、アニメ関連会社に就職するのが一般的ですが、経験を積んだ後は、フリーランスとして活躍する方法もあります。
アニメーターになるために必要な資格はありません。絵を描く能力があれば、アニメーターになれるといっても過言ではありません。しかし、画力があるというのは、単に「絵が上手」ということではなく、絵を作る上で必要な総合的技術を指します。デッサン力や模写力、造形力、人の動きを細かく再現できる、高い画力が求められます。
アニメーターに必要な画力は、独学でも習得不可能ということはありませんが、客観的なアドバイスが得られる専門学校や美大で学ぶ方が、近道といえるでしょう。