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花やインテリアなどを用いて演出したり、ショーウインドーを飾ったりなど、「装飾する」のがデコレーターの仕事。それぞれのデコレーターの仕事内容や年収、向いている人、必要なスキル・資格などをご紹介します。
「デコレーター」は、装飾する職業全般を指す用語です。代表的な職業として、「インテリアデコレーター」「フラワーデコレーター」「ウィンドウデコレーター」があります。
家具やファブリック類だけでなく、壁紙や床材などの内装、小物や装飾品まで、インテリアを総合的に構成・演出するのがインテリアデコレーターの仕事です。単にインテリアを選ぶだけでなく、現地調査や企画書の作成、資材発注、業者選定など、企画全体に携わり、自ら装飾を手がけることもあります。
日本においては「インテリアコーディネーター」と混同されがちな職業ですが、欧米ではメジャーな職業として古くから定着しています。
結婚式場やホテル、イベント会場など、使用される目的やシーンに応じて、コーディネートやアレンジメントを行うのが、フラワーデコレーターの仕事です。フラワーデコレーターには、空間や色彩とのバランス感覚やセンスが求められます。
店舗のショーウィンドウの装飾を行う際の総仕上げを担うのが、ウィンドウデコレーターです。大きなショーウィンドウのディスプレイを担当する場合は、「ディスプレイデザイナー」や「プロップスデザイナー」と一緒に仕事を進めていきます。
平均年収の情報がなく、求人を参考に収入の幅をみてみると、インテリアデコレーターの年収は300〜700万円ほどになります。
インテリアコーディネーターの年収は、300〜500万円程度となっており、同分野の職業であることから、インテリアデコレーターの収入も、同等であると考えられます。
参考元:コレカラ進路.JP(https://korekarashinro.jp/special/consult/work/work-1308/)
勤務先によって収入は異なりますが、花屋に就職した場合の年収は、180〜240万円程度。ブライダル関係やホテルへ就職した場合は、240万円前後となります。
経験を積んで独立した後は、個人の能力次第で大きな収入も見込めます。一定の収入を得るために、フラワーデコレーターの認定教室を開講する人もいます。
参考元:ガーデニング資格.net(https://xn--mcki2eq4ryb1317djdxc.net/フラワーデコレーター資格の取得方法と収入に/)
請け負う仕事や会社の規模などによっても年収は変わりますが、ディスプレイ会社などの企業に就職する場合の年収は、入社して1年目で、200〜250万円。入社5年目で、300〜500万円。10年目になると、500万円以上の収入を得ている人もいるようです。
参考元:SDC(https://www.space-design.co.jp/occupation/display_designer.html)
大前提として、インテリアや建築に興味・熱意がある人は、インテリアデコレーターに向いていると言えるでしょう。
またインテリアデコレーターには、想像力やセンスはもちろん、高い表現力も備わっていることがポイントとなります。そうした創造力を持っている人も、インテリアデコレーターに向いていると言えます。
さらに、クライアントやデザイナー、職人などと協力しながら仕事を行うため、コミュニケーション能力は欠かせません。
花や植物が好きな人や興味がある人は、フラワーデコレーターに向いていると言えるでしょう。
また、テーマやその場にふさわしいコーディネートを行うためには、美的感覚や色彩感覚などが求められるため、そうしたセンスがある人が向いていると言えるでしょう。
ウィンドウデコレーターには、高い装飾技術はもちろん、空間デザインや美的センスが求められます。そうした能力がある人が向いていると言えるでしょう。
クライアントとの打ち合わせをはじめ、チームメンバーや他の職種の人と一緒に仕事をすることも多い仕事です。コミュニケーション能力がある人も向いていると言えるでしょう。
インテリアデコレーターになるには、「インテリアデザイン」や「空間デザイン」が学べる美大や専門学校で、専門知識を習得するのが一般的です。
卒業後は企業に就職し、経験を積みながら人脈を広め、フリーランスとして独立する人もいます。
フラワーデザインやフラワーコーディネート、園芸デザインなどが学べる大学や専門学校に入学して、幅広い知識を習得した後、花屋やホテル、結婚式場などに就職するのが一般的です。
中には、独立してフラワーデコレーターとして仕事を受注しながら、自身で教室を開く人もいます。
空間ディスプレイに関する知識や技術が習得するために、大学や専門学校に入学し、卒業後はディスプレイデザインを行なっている会社や広告代理店などのディスプレイ部門に就職するのが一般的です。
インテリアデコレーターになるための必須の資格はありません。「日本インテリアデコレーション協会」が認定する「インテリアデコレーター」の資格を取得しておくことで、就職や転職時に有利に働くでしょう。
フラワーデコレーターとして仕事をするために必須となる資格はありませんが、取得しておくことで技術力が証明できる資格に、「フラワー装飾技能士」や「FDAライセンス」などがあります。
ディスプレイの演出のために什器を製作してもらう場合は、図面を描く能力、また空間を魅力的に見せるための、照明やカラーコーディネートの知識も必要になります。
クライアントとの打ち合わせの際には、イメージをスケッチする能力があるかどうかも重要になります。