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美大に行く意味ってありますか?

「絵を描くのが好き!」という思いだけで美大進学を決めても良いのだろうか?という受験生のお悩みにお答えします。

Q.美大に行く意味について悩んでいます

小さい頃から絵を描くことが好きで、漠然と「ずっと絵を描き続けたい」と思っていた私。高校1年生になってからは真剣に卒業後の進路を考えるようになり、美大進学の選択が現実味を帯びてきました。

ところが、さまざまな可能性も考えるなかで「ただ絵を描くことが好きというだけで美大へ進学することに意味があるのだろうか」と疑問も持つように。

絵を描くのは、もちろん大好きです。でも美大へ進むのが私にとって最善なのか、わかりません…。何かアドバイスをいただけたらと思います。

A.今、明確な美大に行く意味を持っていなくても大丈夫

受験をするにあたり明確な意思が持っているほうが良いですが、漠然とした「将来、美術に関わる仕事がしたい」「絵を描くことが仕事になれば」という思いだけで挑戦することも決して悪いことではないと思います。

美大での4年間は「美術」という学問をより専門的に学べる貴重な時間です。新たな学びや他の学生から刺激を受ける中で、目的や将来設計を考えやすくなるかもしれません。

学んだ学問=将来の仕事に直結ではない

美大に関してだけではありませんが、世の中にはさまざまな専門的な学問を学ぶ学校がありますが、そこを卒業した学生が必ずしもその専門の道で働くとは限りません

美大に入学すると、同じように絵を描くことに自信を持っている人の多い環境に身を置くことになります。その中で切磋琢磨することで「将来も絵を描く仕事に携わりたい」「別の分野の方が自分には合っている」など自分自身について見直すことができる機会が得られて、軌道修正がしやすいのがこの4年間でもあると思います。

自分の可能性を知るという面でも美大に進学するというのは意味のあるものではないでしょうか?

美術系の仕事に就ける選択肢の幅が増える

美大卒業者の多くが芸術家1本で食べていけるほど甘い世界ではありません。芸術家として成功できるのはほんの一握りの人になりますが、美術系の職に就くことは一般からの就職活動よりは成功しやすいです。

また、美大に入ることで、一言で芸術系の仕事とは言ってもさまざまな分野で仕事に携われるチャンスがあるということを知ることができると思います。もし、一般の仕事ではなく芸術系の仕事に携わりたいという思いがあるのであれば、美大に入って、4年間専門的なことをしっかりと学んだほうが「即戦力」として就職も有利になるでしょう。

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