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高校1年生です。もともと私立の4年大学に進学する予定でいましたが、イラストレーターになりたいという将来の目標を考えたとき、「美大へ進学したい!」という思いが強くなりました。
美大の入試には、学科試験のほかに実技がありますが、実技の能力が低くても学科の点数が良ければ合格できるのでしょうか?
現在、美術部には入っておらず、予備校にも通っていません。美大の知識もほとんどないのですが、やはり予備校へ通って実技を学んだ方が良いのでしょうか。ただ、予備校は費用が高いので、可能な限り費用を抑えたいと思っています。受講にベストなタイミングなどがあれば知りたいです。
志望校や学科にもよりますが、デッサン力がなくても美大に合格することは可能です。
私立の美大の場合は、学科と実技の配点が均等というところもあります。実技の得点が弱い場合でも、十分学科で挽回できるでしょう。また浪人生のライバルが多い場合には、学科試験の面では現役の方が有利とも言えます。
ただし、実技対策を全く取らなくて美大に受かると言う訳でもありません。あくまでも学科試験と実技試験の両方の得点で合否が決められるので、実技の点数が極端に低い場合は、合格は難しいでしょう。
美大入試の捉え方としては、入試当日に実技が不調だった場合でも、学科で高得点が取れればある程度補える、と考えるのが無難です。
志望する大学や専攻によって、実技の難易度は変わってきます。競争率の高い人気の美大であれば、当然ながら実技の難易度がより高くなります。どこの美大を受けるにせよ、実技の合格ラインに達するほどのデッサン力を養うには、出来るだけ早くデッサンの基礎を学ぶに越したことはありません。また、早くから基礎を身につけることで、選択肢も広がります。
高校1年生であれば、手始めに冬期講習に参加してみましょう。その上で、かかる費用に合わせてコースや通塾の日数を決めるのがおすすめです。
美大に合格するには、自分の進路や肌に合う美術予備校と、志望校を探すことが鍵ともいえます。
通える範囲に美術予備校が複数ある場合には、資料の取り寄せや無料体験を行なうことで情報を集めて、自分に合いそうな美術予備校を探しましょう。美大についてもホームページや資料請求で確認したり、オープンキャンパスや学祭などへ出かけてみたりすることで、大学の雰囲気や授業の特徴、どんな学科があるのかなどが分かります。
志望校がすでに決まっているのであれば、その大学の受験対策に対応している美術予備校で、デッサン力や実技試験に必要な能力を磨くのがおすすめです。
また実技試験対策と同様に、学科試験の勉強もはじめましょう。予習・復習を普段から行い、基本を押さえておけば、試験で高得点が狙えるので受験シーズンに入ってから焦ることもありません。その分、実技の対策のために時間を効率よく使えます。
今時点ではデッサン力がなくても、心配することはありません。練習を重ねることで才能が開花する可能性もあります。夢を大切に最後まで諦めずに、デッサンの数をこなし、コツコツと実力をつけることが大切です。