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美術予備校は美大進学を目指す高校生や浪人生が多く通う場所ですが、小学生でも通えるのでしょうか?「図画工作」に興味がある!という小学生にピッタリの、美術予備校で行われているワークショップについてご紹介します。
美大合格というゴールを目指すにあたり、高い実技スキルを習得することは必須です。そのために、できるだけ早い段階で美術予備校など、専門性のある学校に通いたいと考える方も多いでしょう。
美術予備校で受講できるコースには様々なものがあり、小学生を対象としたコースが設置されているところもあります。また、1dayで行われるワークショップなどもあるのでそのようなものに積極的に参加するのも良いでしょう。
月に1回など定期的に開催される小学生向けの単発のワークショップなどがあります。これは美術のスキルを磨くことを目的としているわけではありません。まずは子どもの美術に対する興味や好奇心を引き出してあげることを目的にしていることが多いです。
そのため上手い・下手は関係なく、絵を描くこと・物をつくることに興味があれば誰でも気軽に参加可能です。美術予備校のワークショップでは、普段学校の図工の授業では使用しないような素材を使って、作品を作れます。もちろん学校の授業よりもより深くアートを感じられる内容で、感性を刺激しながら楽しめます。
美術の基礎を、小学生でも楽しく・わかりやすく学べるコースです。静物や実際に生きた動物などのモチーフを観察しながらの写生や名作の模写など、まずは絵を描くことを楽しみながら感性を磨くことを行っていきます。
普段の生活ではなかなかできない、創造力を鍛えたり、知的好奇心を引き出したり、観察力や客観力を磨いたり、集中力を高めたり様々な力を促す効果も期待できるでしょう。月に1~2回通学しながらデッサンを学ぶことができるジュニアコースを設置している美術予備校もあります。
早い時期から、美術の知識が豊富なプロ講師陣から指導を受けられるのは、貴重な経験になるでしょう。美術予備校では美大入試や美術コースのある高校への入試対策を担当している講師や芸大・美大を卒業した講師たちなどが揃っています。優秀な講師から確かな知識を学ぶことで技術の土台をつくるのに役立つはず!またこの時期のコースは受験対策を全面に押すのではなく、まずは美術に親しむということを重視しているため、楽しむことができる魅力的なカリキュラムを中心に組まれています。月1回や週1~2回など無理なく楽しく通学できるペースの回数に設定されているので、芸術への興味・関心や能力を伸ばす習い事のひとつとして、美術予備校を選択するのも良いでしょう。
幼い頃から「絵を描くこと」が大好きだったので、早い時期から美術に興味を持ちました。芸術の世界へ足を踏み入れるファーストステップとなったのが、小学生の頃参加した「1dayワークショップ」です。予備校では、幼いながらに専門的な技術に触れられることはもちろん、美術に対する知識も学校の授業では触れないレベルの深いところまで学べました。早くから受験への向き合い方についても教われたのは、とても貴重な経験ですね。講師の方々が言っていた「当たり前のことを一つずつ当たり前に改善していく」という言葉を大切にしながら絵を描き続けた結果、「自分の好きなことにたくさん向き合う大切さ」を経験できました。美術予備校に通っていたから得られた、貴重な経験をだったと思います。
絵を描くことが好きで、小学生で1dayワークショップに通ったことをきっかけに、中学生からジュニア科に入学。初めて取り組むようユニークな課題が毎回あって、講師からアドバイスをもらいながら多くのことを学びました。自分の価値観や見聞が広がる感覚が楽しくて、毎回授業が楽しみでした。私の場合は「昔から続けてきた」というのが、大きな自信に。受験生になった時には周囲に自分より上手い人がいっぱいいましたが、これまで芸術と関わってきた時間が楽しかった思い出がお守りのようになり、最後まで向上心を持って取り組めました。
美大受験突破にはそれに対応したスキルが必要であることは間違いありませんが、それは高校生になってから身につけるというのでも決して遅くはありません。早い時期から美術の技術を身につけるのも悪くはありませんが、まずは技術よりも様々なものに触れて刺激を受けて感受性を磨いてあげる方が長い目で見てよい結果を生むことが多いと思います。感受性を磨いてから、スキルを磨くという順番でも問題ありません。
小学生のうちはまずは自分が好きなことを思いっきりさせてあげて、感受性を磨いてあげることの方が重要であると思います。技術は後から学んでもまだまだ十分間に合います。ただし、お子様自身が絵を描くことが好きである場合に関しては美術予備校や絵画教室の通わせるのこともアリではありますが、まずは楽しんで描くことを優先してあげる方が良いでしょう。