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美術予備校は美大に合格するためのデッサンを集中的に教える場所、と思っている方も多いですが、デッサン技術ばかりを磨いているわけではありません。それぞれの受験科ごとに必要になる技術や、学科の勉強もきちんとフォローしています。どんな講義が受けられるのか、少し覗いてみましょう。
実は美大のカリキュラムは「絵を上達させる」という授業は基本的になく、生徒が思い思いの作品を作る場。それに対して美大予備校は、作品をつくるために必要な基礎力を身に付けるための専門機関であり、ここでしっかり学ぶことが、将来自分のつくりたい作品をつくるために必要となります。美術予備校は美大に入るために必要なステップですが、同時に美大で充実した4年間を過ごすために必要な力をつける場所でもあるのです。
では、美大予備校はどんなカリキュラムで学生の基礎力を上げているのでしょうか?
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※学費は予備校により、HPに記載されている内容の期間が違います。最新の情報は、各塾の公式HPでご覧下さい。
美大受験を目標に、高校1~2年生の内から基礎力を身につけるカリキュラムです。デッサンを中心に行なうことが多いですが、立体や色彩構成、絵画制作などの様々な授業行なうため、興味のある分野を絞っていくことも可能です。
内容
週1日曜、週1土曜、週2土日、週3水木金、週5ハイレベル月-金
御茶美では週1土・週1日・週2・週3コースと「ハイレベルコース」の5つが主なコースになっています。週1日~5日で通う日数をコースによって選べ、デッサンや色彩表現、立体表現など基礎力を身に付けるカリキュラムになっています。また強化コースでは、早い段階で美大や科目が決まっている子に向けて、週5日17時からみっちり授業を受けられます。
(2020年度 4月・5月入学の場合の学費)
学費(~3/14) | 195,000~375,000円 入学金20,000減免あり |
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基礎科
3 6 12時間制作コース/特進コース
ショナビのスタンダードコースでは曜日ごとの担当講師と和やかな雰囲気で制作課題を進めていきます。デッサンをメインに徐々にスキルアップしていきます。本格的に学びたい高校1・2年生の経験者は『高1・2特進コース』での受講が可能です。
2020年度( 1月入学の場合の学費~3月 税込)
学費 | 40,872~138,160円 入学金33,000円 |
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※2020年12月3日現在
ビギナーデッサンコース
スキルアップの基礎科(デッサン・油絵・日本画・彫刻・工芸など)
どばたの基礎科のコースは種類が豊富で、初心者向けのビギナーデッサンコースから専攻の基礎を学べるコース(デッサンコース、彫刻コース、日本がコースなど)まで多種多様です。基礎科で専攻別の基礎を学べるコースを設定している予備校は珍しいです。また高校生活のスケジュールにあわせて、週1~週3と通う日数を選択できます。
2020年度( 9月入学の場合の学費~3月)
学費 | 122,000円~290,000円 入学金20,000円 |
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デッサンコース(デッサン・映像・先端藝術表現・建築)
デザイン工芸クラス/油絵クラス
日本画クラス/彫刻クラス
ena新美(新宿美術学院)の基礎科では、美術道具の使い方や表現方法を0から学べます。また、専攻がまだ決まっていない人の受け口にもなっています。高校生活のスケジュールにあわせて曜日別に5つのコースがあります。デッサンのクラスだけでも4つコースがあり映像デッサン、先端芸術表現、建築など専門的なデッサンの基礎を学べるクラスの種類が豊富です。
学費 | 199,800円~302,400円 |
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新宿校(名古屋校はHPをご覧ください)
総合コース/3日専科 2日専科 土曜専科
デッサンコース/3日専科 2日専科 土曜専科 日曜専科
河合塾では総合コースとデッサンコースの2つのコースが用意されています。総合では幅広い美術の基礎スキルを身に付けるためのコースでデッサンだけでなく色彩表現や立体表現を学ぶことができます。デッサンコースでは、あらゆる専攻で必要になる基本スキルのデッサンのみに集中できます。週2~3の通学で、しかも曜日を自分で選ぶことができます。
(2020年9月から年度末の相当額 税込)
学費 | 141,600~176,400円 入学金33,000円(免除制度あり) |
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様々なモチーフや課題が出され、オリジナリティ溢れる絵画を制作します。そのために必要となる、表現技法や構成力、描写力などの絵画制作の基本を身につけます。
内容
油絵科のある大学
東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、大阪芸術大学など
※2020年12月3日現在
月~金 9:00~16:00
土 14:00~20:30/日 10:00~17:00
大手の美術予備校のひとつである御茶ノ水美術学院の油絵科。生徒数の多さから受験情報や入試に精通した油絵を学ぶことができます。受験までの1年間を計画的に過ごせるようにカリキュラムを組んでいます。描写力や構成力をデッサンで学び、油絵で表現力を学ぶプログラムです。
2020年度 4月・5月入学の場合の学費
学費 | 昼:780,000 円 夜:420,000 円 入学金20,000円減免あり |
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※2020年12月3日現在
月~土 9:00~16:00 17:30~20:30
(校舎によって時間が変わります)
オリジナリティを意識したショナビの油絵科。指導プログラムが明確で、油絵の表面的な技術だけでなく、絵画の本質も学べるカリキュラムになっています。通常の制作トレーニングはもちろん、専門家やアーティストの講演や野外研修などもあり、好奇心オリジナリティを意識しを刺激される環境で丁寧な指導のもと合格に向けて受験準備ができると評判です。
(11月入学の場合の学費 税込)
学費 | 昼:370,150円 夜:274,340円 入学金33,000円 |
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月~土 9:30~16:30 17:30~20:30
日 9:30~16:30
みんなで一緒にやり遂げると評判が高く歴史のある予備校。すいどーばた美術学院の油絵科の特徴は、自分の課題を明確にできるコンクールが節目節目で行われることです。コンクールに向けてデッサン強化ゼミなどカリキュラムが組まれています。また通信講座で油絵を学べるカリキュラムもあるので、遠方で通うにはどうしても難しいという方にも受け口のある学校です。
学費 | 昼:714,000円 夜:416,000円 |
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月~土 9:00~16:00 17:30~20:30
新美の油絵科の特徴は、豊富なカリキュラムがあげられます。東京藝大・私立美大に特化したものから高3の学校スケジュールに合わせたカリキュラムなど様々です。また受験当日を模した入試シミュレーションも後期には行っており、人数の多さを生かした規模の大きさをもっています。
学費 | 昼:788,400円 夜:507,600円 |
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※2020年12月3日現在
新宿校(名古屋校はHPをご覧ください)
本科9:30~16:30
月~土17:30~20:30/月~水17:30~20:30
土曜専科13:30~20:30
1年を通してカリキュラムが徹底的に組まれており、1学期で基本的な描写力を学びコンクールに向けて制作、2学期は構成力の応用を身に付け入試に向けた実技の模擬試験や自画像コンクール、東京・名古屋全校のコンクールの制作を行います。3学期に入ると本格的に入試対策に入り希望に応じて各大学の受験対策を行っています。
(2020年9月から年度末までの相当額 税込)
学費 |
本科442,000円 専科109,000~246,000円 入学金:本科40,000円 専科:33,000円(免除制度あり) |
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日本画の基本は観察力。するどい観察力と描写力を身につけ、空間をそのまま切り取るように水彩絵具を使って作品を制作します。近年では、絵画的な構成も重要視されています。
内容
日本画科のある大学
東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、大阪芸術大学など
昼間コース(高卒生)/夜間コース(高3・高卒生)
御茶ノ水美術予備校では、昼間コースでは2日に1枚のペース、夜間コースは4日に1枚のペースで制作トレーニングを行い、石膏デッサンや生物着彩(水彩画)の授業で描写力を磨きます。1年を通して受験に向けた準備を計画的に行えるカリキュラムで、1学期は基礎力、2学期は応用力、3学期は入試に向けた準備を行います。
学費 | 昼:780,000 円 夜:440,000 円 |
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※2020年12月3日現在
昼間部(高卒生)/夜間部(高3・トビキュウの高2)
ショナビでは今まで蓄積した合格実績のデータから、制作プロセスを分析したものをテキスト化し授業を行っています。実技は石膏デッサン、静物着彩、人物着彩を主に行います。課題のバリエーションが豊富で基礎力を高めるゼミ課題、入試に向けた実践課題、クロッキー課題、風景スケッチなど様々な経験を通して表現力と描写力を高められます。
(11月入学の場合の学費 税込)
学費 | 昼:363,770円 夜:269,720円 入学金33,000円 |
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基礎科/通信教育 日本画専攻
学科
どばたの日本画科はデッサン力と表現力の基礎を固めて、美大・藝大合格を実現する指導方法をとっています。特徴としては、クラスごとに独自カリキュラムを設置しており、昼間ではクラスの担任による戦略に沿った授業内容を受けることができます。夜間は基礎力を鍛えるためにデッサンや着彩を学べるカリキュラムがあります。
学費 | 昼:714,000円 夜:416,000円 |
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昼間部(高卒生)/夜間部(高3)
新美では生徒に合わせたカリキュラムを展開しており、1年で決められた授業を行っていくのではなく、月ごとにその生徒に合わせた課題を複数の講師で話し合って設定しています。個々の成長に合わせて石膏デッサンや着彩、クロッキーなど様々な課題を設定してくれるので身の丈にあわせながら着実に成長することができます。
学費 | 昼:788,400円 夜:507,600円 |
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※2020年12月3日現在
本科(高卒生)/専科(高2・高3)
河合塾では実技力をつけるために、正確に描く力と個性を生かす力を伸ばせるカリキュラムにそって授業が展開されます。課題が終わるごとに自身の作品を見直し、苦手なところにフォーカスした特訓課題をこなしていきます。また、今まで合格してきた先輩たちの受験時の再現作品から作られた教材をもとに授業を展開しています。
(2020年9月から年度末までの相当額 税込)
学費 | 本科:442,000円 専科:109,000~246,000円 入学金本科40,000円 専科33,000円(免除制度あり) |
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予備校では主に粘土を使って立体を制作します。基本は木炭デッサンとなるので、素描でも粘土を作るように描いていきます。骨格や構造のレクチャーもあり、立体感覚を身につけていきます。
内容
彫刻科のある大学
東京藝術大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学、女子美術大学、東京造形大学など
昼間コース(高卒生)/夜間コース(高3・高卒生)
お茶美の彫刻家は、昼間コースは主に東京藝大を目指している人に向けて高卒性のみが受けられる授業です。デッサンと塑造(そぞう)を学びながら、個人の課題を年に3回行い、1年で合格を目指せるように構成されています。夜間コースは東京藝大や有名私立美大を目指している現役高校生を対象にしており、学期末にそれぞれテストを行ってレベルの確認を行います。
学費 | 220,000円~375,000円 |
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※2020年12月3日現在
昼間部(高卒生)/夜間部(高3・トビキュウの高2)
ショナビでは時代にそった技術やセンスを身に着けられるよう、トレンドにあわせたオリジナルの指導を展開しています。最近では3DプリンターやVRなど、だれでも身近に立体の物を作ったりすることが可能になっている状況の中で、従来の石や木を彫るだけの彫刻ではなく、立体物全てを彫刻とみなす精神のもと、デッサンや塑造で立体意識や正確性を学び、受験勉強に取り組めます。
(11月入学の場合の学費 税込)
学費 | 昼:363,770円 夜:269,720円 入学金33,000円 |
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基礎科/通信教育 彫刻専攻/学科
どばたの彫刻科は四半世紀以上の歴史があり、実績も豊富です。授業はクラス単位で担任を設けてすすめられ、個人個人のスキルを把握しながら、個々にあった指導を展開しています。また、ただ制作のトレーニングを行うのではなく、月に一度コンクールを行い、技術だけでなくメンタルの訓練を行い、試験当日にも力を発揮できるように工夫されています。
学費 | 149,000円~320,000円 |
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昼間部(高卒生)/夜間部(高3)
新美の基礎科のコースは種類が豊富で、初心者向けのビギナーデッサンコースから専攻の基礎を学べるコース(デッサンコース、彫刻コース、日本がコースなど)まで多種多様です。基礎科で専攻別の基礎を学べるコースを設定している予備校は珍しいです。また高校生活のスケジュールにあわせて、週1~週3と通う日数を選択できます。
学費 | 199,800円~302,400円 |
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※2020年12月3日現在
新宿校(名古屋校はHPをご覧ください)
本科(高卒生)/専科(高2・高3)
河合塾の彫刻科では『自立心』を大切にしています。生徒それぞれが自分の課題を見つける力や課題に取り組めるよう指導が行われ、講師がサポートする関係が展開されています。彫刻に必要な基礎授業はもちろん解剖学を学べるゼミやテラコッタゼミもあり、独自のカリキュラムで構成されています。ゼミを通し、専門的な部分の理解もでき将来の仕事を視野にした受験勉強を行えます。
(2020年9月から年度末までの相当額 税込)
学費 | 本科442,000円 専科:109,000円~246,000円 入学金本科40,000円 専科33,000円(免除制度あり) |
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各大学の映像学科へ進学してからの学業・映像創作活動に役立つように、映像の基礎から徹底的に学ぶことができます。映像科でカバーする範囲は広く、音楽コンテンツも含めさまざまな分野があります。各大学の個性的な入試科目に応じたカリキュラムや、受験のためのサポートがあるのは当然です。
また、美術予備校には、自分が希望する映像関係の進路でプロになるための原点があるといえます。アニメーションも映像の一分野として扱っており、美術予備校によって、得意とする分野が分かれていることもあります。
武蔵野美術大学、日本大学、駿河台大学、大阪芸術大学、神戸芸術工科大学など
建築といえば大学では工学部建築学科が知られています。しかし、文系の要素が多い建築は、古くから美術系芸術系の一分野として認識されている事実もあります。美術予備校の建築科は、将来、一流のアーキテクトを目指す人を応援するコースです。また、進路としては美術・芸術系大学の建築学科だけでなく、工学部系の建築学科にも対応しています。
美術予備校の建築科の授業では、建築物を創造する能力を磨きます。建築・設計は0から創造するものであり、平面や立体の使い方が問われ、プレゼンテーション能力も必要な分野です。そうした能力の養成が行われます。また、用意されたテーマに対する表現力を高める訓練も行われます。
東京藝術大学、武蔵野美術大学、日本大学、早稲田大学、東京工業大学、京都大学など
美術予備校におけるアニメーションと漫画の扱いは、独立した科となっている学校と、他の科に内包されている学校に分かれています。とくに、アニメーションは動画の一種であることから、映像科で扱っている学校が少なくありません。
美術予備校のアニメ・漫画科では、独立した科であるか否かは別として、各大学の特色ある試験内容に対応した受験向けの授業を行うだけでなく、アニメ・漫画に共通する基礎力の養成にも力を入れています。これは、アニメや漫画の分野における職種の幅広さとも無関係ではないようです。大学卒業後にプロとして働く人が、どの職種になっても通用するためだといえます。
東京工芸大学、名古屋造形大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、大阪芸術大学、神戸芸術工科大学など
絵画や彫刻、映像などの個別の分野を学ぶ科とは違い、教育学部で教員などになるための勉強をすることを見据えた科が美術予備校の教育美術科です。美術教育に携わる教員は、単に美術作品の制作技術が優れているとか、制作実績があるというだけではいけません。子どもの創造性や情操の教育を行うための知識や感性が求められます。
教育美術科では、美術の分野に共通の基礎的な授業を中心に、個別の分野も含めて、教育学部合格に必要な美術カリキュラムと受験指導を行っています。そして、美術教育の担い手に必要な考え方を意識した授業や実習を行っている点が特徴です。
北海道教育大学、山梨大学、東京学芸大学、千葉大学、静岡大学、岡山大学、福岡教育大学など
工芸科には、丁寧な仕事やとことん突き詰める精神が求められます。色彩構成や立体構成の課題を通し、色彩感覚から立体感覚、構成力や発想力などバランスよく能力を伸ばしていきます。
内容
目的・機能性・美しさの調和など、ものづくりに欠かせない構成力と造形力を養います。グラフィックデザインやプロダクトデザインなどの専攻があり、試験内容も大きく変わるため、平面から立体まで幅広く制作します。
内容
美大の入試は絵を描く・造形する力だけでなく学力も必要になります。学科では美大に必要な英語・国語の基礎力を上げる授業が行われます。試験はセンター対策として基本をおさえて学習する必要があります。
こうして見てみると、同じデッサンでも専攻ごとに描く対称や重視しているポイントが異なります。それぞれの志望学科に適した能力を高めていくことが合格への近道ですから、まずは自分がどの専攻科へ進みたいのかをしっかり見極めるためにも、高1・2年生のうちから基礎科で様々な制作を行い、基礎をつみあげると共に、自分の興味のある分野を探りましょう。
また、同じ専攻内容でも学校の方針・先生の性格などで学校の雰囲気はガラリと異なります。美術予備校は実績はもちろんですが、それよりも講師とフィーリングが合うかが大切になるので、複数の学校で体験入学をするのも手です。
武蔵野美術大学(ムサビ)に通う美大生の1日をご紹介しましょう。
月曜から土曜まで週6日講義があり、1限90分。開始時間は9時です。
1~2限は学科ごとに専門的な授業が設けられていることが多く、個人制作やグループワークなどを行います。課外授業や撮影などがある場合は、学校へ行かず現場に直行ということもあるようです。
2限目が終わると昼食を取ります。学食へ行ったり、次の授業がある教室で食べたりと、みな思い思いの場所でくつろぎます。
昼食を食べた後は、3~4限の選択授業。歴史や英語など一般教養を身につけるための授業が多いようです。3限がない場合は、4限目まで図書館などで時間をつぶします。
授業が終わると、サークル活動を行ったり、バイトへ行ったり、帰宅して創作活動をする人などさまざま。
帰宅後は課題に取り組み、自由に時間を過ごした後、就寝時間となります。
バイトなどで帰宅時間が遅くなり、宿題や課題などをする時間があまり取れない場合は、午後の講義がない日や日曜日にやるという人もいます。
美大の選択授業では、基本的に「出席数」と、「レポート」または「課題」の提出が必要になります。
授業後に必ず小レポートを提出しなければならないものや、学期末にまとめてレポート提出する講義、出席数を満たすだけで単位を取得できる講義など、講義によって単位がもらえる条件はさまざま。
英語や理科などの学科には、それぞれ決められた単位数があるため、それを満たさなければ卒業できません。
ただ、普通の授業では2単位もらえるところ、体育でもらえるのは1単位のみ。また「なんとなく」で講義を取ってしまうと、内容に全く興味が湧かずに苦痛でしかないということも…。自分でカリキュラムを自由に組めるからこそ、順調に単位を取得するには、自分が興味のある授業を優先的に狙っていくと良いでしょう。
毎回欠かさず授業に出席できれば問題ありませんが、体調不良やその他いろいろな事情でどうしても欠席せざるを得ない場合、大学にもよりますが、ムサビの場合は3回までなら単位に支障ないようです。
美大に入ってすぐは、4年間もあれば単位取得は楽勝と考える人もいるようですが、1~2年次に可能な限り単位をとっておくと、3年次は残りの単位数が少なくなり、制作にかけられる時間が多くなって、かなり楽になります。
美大は3年次から就活を始める人も多いです。就活を成功させるためにも、なるべく早めに単位をとっておくことをおすすめします。