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美術大学や芸術大学の受験を突破するためには、他の学部の受験と違って高校レベルを超えた制作実技能力が必要だといわれています。普通の高校生が、美術や芸術が好きだというだけで合格レベルに達することは容易ではないでしょう。美術予備校は、そんな受験生のための予備校です。そして、数ある美術予備校から、自分に適した学校を選択するためには、体験入学を利用するのがいちばんです。ここでは、体験入学の時期やスケジュール、内容などの概要とメリットなどを解説します。
美術予備校の授業内容や雰囲気が自分に合っているかどうかは、パンフレットや説明だけではわからない部分が多いものです。各美術予備校が行っている体験入学を利用することで、より的確な美術予備校選びができるでしょう。
ここでは、美術予備校の体験入学とはどのようなものなのかについて解説します。
美術予備校では、美大や芸大の受験を目指している中学生や高校生が利用しやすい時期に、体験入学の日程を組んでいることが多いようです。具体的には、新入学や新学期を控えた春季や、長期の休みがある夏季に行われます。とくに、進路についての意識が高まる新学年が目前に迫った春休み前後の募集が目立ちます。また、夏から春までの間隔が長いことから、秋季にも体験入学を実施していることがあります。さらに、特定の期間や日に限らず、1年の半分以上の期間を体験入学可能としている美術予備校もあります。
各美術予備校の日程をチェックして、都合のよい日に実施しているかを確認してみるとよいでしょう。
体験入学では、実際の授業の一部を再現した体験用のコースや、実際の授業そのものに参加するコースなど、各美術予備校ごとに特色がみられます。 体験入学のスケジュールの例をみてみましょう。
午前中に体験入学の説明などを行い、引き続き実技授業を行う。午後は実技授業の後に制作についての講評を行う。 また、美術予備校らしいのが、美大・芸大への進学についての相談が用意されているコースがあることです。
体験入学で受けることができる授業は、実技授業がメインになっています。美大や芸大の受験を前提にしていることを考えれば当然といえるでしょう。美術予備校へ通う主な目的は、受験において重視される実技を学ぶことです。実際にどのような実技授業を受けられるのかを知らずして、美術予備校を選ぶことはできないといっても過言ではありません。
基本的には誰でも利用できる美術予備校の体験入学ですが、人によって感じるメリットはさまざまです。ここでは、体験入学の具体的なメリットについて説明します。
各校それぞれに特徴があることから、必ずしもすべての美術予備校が自分に適しているとは限りません。体験入学によって、そこに自分の求めるものがあるかないかを判断する材料を得られる可能性があります。
美大・芸大受験に向けてどのような勉強をするべきなのかも含めて、初めてその進路を考える人の場合、いわば右も左もわからない状態です。何も知らないまま予備校を選ぶより、何校か体験することで、さわりだけとはいえ、具体的なイメージが沸きます。
また、やる気もアップする可能性があります。初心者には欠かせないのが体験入学です。
美大・芸大の受験事情に詳しく、実技にも不安がないという人は別ですが、そうでないなら美術予備校で受験準備をするに越したことはありません。とはいえ、本当に意味があるのかと疑問を感じている人もいることでしょう。迷ったら体験入学を利用するとよいです。