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石や木、石膏などあらゆる素材から芸術的な立体作品を生み出す彫刻家。ここでは、彫刻家の仕事内容や年収、向いている人、学校選びや資格などについてご紹介します。
木材や石、粘土、石膏、ブロンズ、鉄などの素材から彫刻を制作・販売するのが、彫刻家の仕事です。「立体アーティスト」や「空間造形作家」と呼ばれることもあります。
個人からの依頼で作品を制作・販売する場合や、自治体や企業が買い手となる大口の仕事もあります。また、コンテストに出品して芸術賞や彫刻賞などを受賞することで彫刻家としての評価が上がれば、美術館や画廊などからも制作依頼が来るようになるでしょう。
以前は、木材や石材、鉄やブロンズなどの金属、石膏などで作られる彫刻が多かったものの、現在では樹脂やプラスチック、ガラス、紙、繊維など、素材の幅が広がるとともに、表現内容も多様になってきました。
彫刻家の仕事だけで生計を立てている人はごく一部で、副業や趣味の範囲で彫刻を楽しんでいる人も多いです。そのため、彫刻家の年収は0円〜数千万円と大きな幅があります。
木彫作品ひとつとってみても、制作にはかなりの時間を要します。プロとして生計を立てられるようになるまでに、他の芸術関連の仕事に就きながら、創作活動を続けるのが一般的です。
本業と並行しながら創作活動を続け、コンテストなどに出品して賞を受賞し、評価が上がれば、依頼される仕事の数も増え、収入アップが期待できます。
参考元:manabi(https://meigen.keiziban-jp.com/manabi/shigoto/syokugyou/chokoku/)
彫刻家一本で生計を立てられている人は一握りであり、多くの彫刻家は別の仕事に就きながら作品を制作しています。そのため、彫刻が心底好きという人でなければ、創作活動は続けられないでしょう。
また、彫刻を作るには高いデッサン力や空間を認識する能力が必要です。そうした能力がある人も彫刻家に向いています。芸術センスがあることはもちろん、手先が器用な人なども、彫刻家に向いていると言えるでしょう。
一人前の彫刻家になるためには、美大や専門学校などの彫刻科で知識や技術を学んだり、実績のある彫刻家に弟子入りしたりするのが一般的です。
彫刻家には、確かなデッサン力が必要。早く始めるほど技術が磨かれるため、美術予備校でデッサン力を磨くのもおすすめです。
彫刻家になるには、特別な資格や学歴は必ずしも必要なものではありません。なかには「芸術の世界に学歴や資格は不要」とする考えもありますが、現状では美大で彫刻を学ぶ人が多いです。
また、美術館の学芸員や学校の美術教師、彫刻教室の講師などの仕事を掛け持ちしながら創作活動を続ける人が多く、その場合は、美大で学芸員の資格や教員免許を取得すると良いでしょう。
人気の美大であればあるほど競争率は激しくなるため、美術予備校などでデッサンの基礎を身につけた上で、受験に臨むことが重要です。