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筑波技術大学の産業技術学部は、聴覚障害を持つ学生のための学部。総合デザイン学科では、日常的に使う道具や製品から住空間、コミュニケーションまで、広い視野を持つと共に美的な観点からデザインを創造できる力を養います。
筑波技術大学は、視覚や聴覚に障害を持つ方のための大学です。天久保キャンパスは、聴覚障害者を対象とした「産業技術学部」が設けられており、「総合デザイン学科」と「産業情報学科」で構成されています。
「総合デザイン学科」の1学年の学生数は、15人程度の少人数制となっており、学生15人に対し10数名の教員が指導を行っています。授業では、手話や口話、視覚教材、板書などの伝達方法を駆使して、学生が内容を理解しやすいよう工夫。デザインの基礎と専門技術を学び、感性や表現力を磨き、デザイン業界での社会的な自立を目指します。
筑波技術大学には聾の教員も多く、ろう文化や社会との関わり方についても学べる点が魅力です。
また、個別指導や補講のほか、授業についていけない場合には、放課後などの時間を利用し、マンツーマンで指導を行ってくれます。
学内の歩行帯を車の通り道と分けていたり、中庭を中心にコミュニケーションがとりやすい施設環境が整えられていたりと、聴覚障害を持つ学生が大学生活を存分に楽しめるように、さまざまな工夫や安全対策が施されている大学です。
「環境デザイン領域」と「製品デザイン領域」、「視覚伝達デザイン領域」の3つの専門領域に分かれています。
「環境デザイン領域」では、一般的な住宅から地域施設、公園、街の景観に至る、すべての生活空間を対象にデザインを学びます。演習課題を中心に、計画理論や表現技術を習得。そこで生活する誰もが居心地良く、美しいと感じられる生活環境を創造するデザイナーを目指します。
「製品デザイン領域」では、日用品をはじめ、家電製品や車環境の製品など、生活する上で使用される、あらゆるモノを対象とします。モノの使いやすさと美しさの両面から、製品化について学習。自分の手を使って制作を行うほか、コンピュータでの制作も行います。製品デザインに必要な、専門技術と知識の習得を目指します。
「視覚伝達デザイン領域」では、印刷物やWebなど、さまざまなメディアでのデザインについて学びます。理論と実践的なデザイン力を身につけ、目的の情報を効果的に、かつ美しく伝えられるデザイナーを目指します。
高等学校教諭一種免許状(工芸)、中学校教諭一種免許状(美術)【申請中】、高等学校教諭一種免許状(美術)【申請中】
一般入試検定料:17,000円
募集定員 | 志願者数 | 倍率 | |
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総合デザイン学科 | 8 | - | - |
個別学力試験 | 科目 |
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総合デザイン学科 | 総合問題(総合デザイン学科)400点、面接200点 |
茨城県つくば市天久保4-3-15
つくばエクスプレス「つくば駅」からバスに乗り換え、「つくばテクノパーク大穂」行き乗車、約15分「筑波技術大学産業技術学部」下車、バス停から徒歩1分