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美大受験で提出するポートフォリオとは

美大受験で提出を求められるポートフォリオとは

ポートフォリオとは、志願者のこれまでの実績・実力を判断するのにつかう作品集のこと。美大のAO・推薦入試では規定の提出物としている大学が多くあります。大学によってポートフォリオの提出形態は異なるため、事前に募集要項をよく読んで、確認しておきましょう。

推薦入試で求められるポートフォリオは、一般入試の実技で見られるような基礎的なものではなく、自己アピールのための作品集を作るのがポイントです。これまでの自身の活動をまとめるつもりで制作します。そのため、美術予備校で制作したデッサンなどは、あくまでも補足的な資料として添付するのに留めましょう。

タイミングによっては遅すぎる?

生徒ごとに美大を志望校に定めるタイミングはさまざま。ただ、美大受験を推薦入試で受けたい場合、高校3年生の夏から慌ててポートフォリオを作りはじめても、遅することがほとんどです。

絵を描いたり、物を作ったりすることが昔から好きな受験生の中には、高校3年生になって美術の道へ行きたいと思い立つことは珍しくありません。問題は、美大受験に提出できるクオリティの高い作品は、現在いくつあるかです。

その時点で、これまでに描き溜めた作品がたくさんある場合には、間に合う可能性もあります。ただ、大半は一から揃えることになるでしょう。

ポートフォリオの基本を知っておこう

推薦入試で多く見られるポートフォリオの形態は、20ページのクリアファイルに、ページ数以上のたくさんの作品を詰め込んだもの。ページのバランスや、見開きでの見せ方、コメントなど、きれいで見やすい構成を考えることも大切です。

絵画の場合は、50号やS100号といった大作も数点必要になります。また専攻科によっては、デジタル作品を求められることもあります。

推薦入試を希望するのであれば、遅くても高校3年生に進学したと同時に準備を始めたいもの。もちろん、早ければ早いほどクオリティを高められ、遅ければ遅いほど努力が必要になります。

肝心なのは、できるだけ早く美術に対する自分の気持ちに気づき、行動に移すことです。

強みをアピールできる魅力的なポートフォリオを作ろう

推薦入試を受ける場合は、面接時にポートフォリオを持参するよう指示を受けるところが多くあります。ポートフォリオの役割は、試験内容のみで判断できない、生徒個人の世界観や将来性などを見ること。見栄えよく仕上げるには、「画集」のイメージで作ると良いかもしれません。ページの中央に作品画像を配置して、その下にタイトルなどの情報を入れるような感覚で作っていきます。

ポートフォリオに記載する情報

ポートフォリオは、基本的にパソコンを使って作成し、プリントアウトしてファイルに収めていきます。使用するソフトは画像と文字を入れ込められれば、何でも構いません。「Microsoft Word」でも十分作成可能です。

作品画像の上か下に記載する情報は、「作品タイトル」「制作年」「素材」「寸法」が基本。寸法は、キャンバスの号数ではなく、ミリ単位で入れましょう。

作品画像は、できるだけ高画質できれいに撮影することが大切です。デジタルカメラを持っていない場合は、スマートフォンで撮影するのも良いでしょう。

作品をきれいに撮影するコツは、作品に満遍なく光があたり、反射や影が出ない、“曇りの日の屋外”で撮影することです。

見やすさ・読みやすさにも工夫すべき

ポートフォリオを開いた際に、単に画像や文章を羅列しただけでは、読む側もつまらないもの。細部まで見て、文を読んでもらえるような構成を考えることが大切です。

文字と紙面のバランスを考え、相手が読みやすく、理解しやすいように工夫しましょう。作品の制作年順に並べる必要もありません。作者の意図が、安易に読み解けるポートフォリオに仕上げるのが理想です。

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