公開日: |更新日:
中学校や高校で美術の授業を受け持ち、生徒に絵画や彫刻、陶芸などを教える仕事です。そのほか、美術部の顧問を任されることもあります。
美術の授業は、学年ごとの年間計画に沿って進めていきますが、授業内容は自分が教えたいことを中心に組み立てることが可能です。あくまでも一定の規定の中でという縛りはありますが、比較的自由に決められます。そのため、教員によっては授業内容が大きく変わり、生徒の作品も多種多様なものが出来上がります。
授業がない時間は、授業の準備や教員同士での情報交換、時には、地域など外部の団体とコンタクトを取るといった業務をこなします。
公務員として働く場合の美術教師の年収は、平均300〜500万円程度です。さらに扶養手当や通勤手当、住居手当、ボーナスなど、働く地域によって支給額が変わります。
美術教室や専門学校などで美術教師を務める場合は、それぞれの就職先によって年収が変わってきます。場合によっては収入が不安定なこともありますが、公務員として働くより時間が作りやすいというメリットがあります。時間を作って自分の作品を制作し、個展を開いたり、コンテストで入賞したり、など副収入にもつなげやすい働き方です。
美術教師には、生徒の才能を引き出す能力が求められます。そのため、教え上手な人、コミュニケーション能力がある人などが向いているといえます。
また、生徒一人ひとりに創作の喜びを教え、豊かな心を育むことが求められる仕事です。生徒と熱心に向き合い、生徒の支えとなりながら、一緒に成長するという気持ちを持っている人も、美術教師に向いていると言えるでしょう。
美術教師には、芸術や美術に関する知識はもちろん、その魅力を分かりやすく生徒に教える指導力が必要です。美術教師になるために必要な知識や能力は、美術の教員免許を取得できる美大や専門学校で身につけるのが一般的です。
美術の教員免許のほか、学芸員や美術検定などの資格を取得しておくことで、進路の選択肢も広がります。
「教員」である美術教師になるには、美術の教員免許を取得する必要があります。美術の教員免許は、美大や芸大で教職課程を履修するか、教員免許が取得可能な、4年生大学の芸術学部や教育学部に進学し、授業を履修することで取得できます。
教員免許を取得後、実際に教員として働くには「教員採用試験」に合格しなければなりません。美術に限らず、教員採用枠は倍率が高く、非常勤講師を勤めながらチャレンジするケースが多いです。
最近は表現ツールの一つとして、コンピューターを使って授業を行うところもあります。必須のスキルではありませんが、編集スキルを習得しておくことで、仕事の幅が広がるでしょう。