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見た目や使いやすさにこだわった文房具をデザインする、文房具デザイナーの仕事。ここでは仕事内容や年収、向いている人、進路や学校選び、資格やスキルなど、文房具デザイナーになるために知っておくべきことをまとめています。
ペンやハサミ、ノート、ファイルなどの文房具をデザインするのが、文房具デザイナーの仕事です。単に機能的というだけでなく、使いやすさや見た目の印象など、さまざまなニーズに合わせてデザインします。近年は、デザイン性と実用性を併せ持つ「デザイナーズ文具」も注目を集めています。
文房具デザイナーの基本は、デザインだけでなく、誰をターゲットとするのかといった製品コンセプトを含めて総合的に考えることです。製品コンセプトに合わせ、アイデアをスケッチし、画像や模型を作成してクライアントに提案。デザインが決まったら、完成するまで試作や修正を繰り返します。
文房具メーカーの正社員として働く場合の平均年収は、500〜600万円程度です。ただ小規模な会社の場合は、400万円以下というところもあります。年齢や会社の規模によっても年収に差があります。
文房具デザイナーの場合、フリーランスとして独立しても一定の収入を得ることは難しく、ほとんどの人は会社に属しているのが現状です。
文房具デザインのコンテストでは、賞を取ることで直接仕事の依頼が来ることもあります。文房具デザイナーの中にはそうしたコンテストに応募し、仕事が来た際に、本業と並行してデザインを手がけるというスタンスを取っている人もいるようです。
参考元:キャリアガーデン(https://careergarden.jp/bunbougumaker/)
常に普段の生活に目を向けて不便な点を見つけて創意工夫できる人は、文房具デザイナーに向いていると言えます。
また人と違う視点で斬新なアイデアを生み出せることも、文具デザイナーに必要な素質と言えるでしょう。
文房具デザイナーを目指すには、プロダクトデザインをはじめとした工業デザインに関する学部や学科がある大学や専門学校に進学し、専門知識やスキルを習得後、文房具メーカーや文房具を手がけるプロダクトデザイン事務所などに就職するのが一般的です。
大手の文房具メーカーをはじめ、企業によっては「大卒以上」を対象としているところもありますが、「高等専門学校卒・専門卒以上」を対象とする求人も存在します。自分の希望する進路に合わせて、学校を選ぶと良いでしょう。
文房具デザイナーになるために必須となる資格はありませんが、文房具をデザインするためには専門の知識が必要となります。
また、これまでにない文房具のアイデアを生み出す発想力や、アイデアを精密にデザイン画に起こすスキルが求められます。