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経営するギャラリーや画廊で、芸術作品を販売したり、展覧会を開催したりする、ギャラリストの仕事。ここではギャラリストの仕事内容をはじめ、年収や向いている人、学校の選び方やスキルについてご紹介します。
画廊やギャラリーを経営し、アート作品の販売を行うのがギャラリストの仕事です。作品の販売を中心に行なっている場合は、「アートディーラー」とも呼ばれます。
ギャラリストは作品の販売だけでなく、新作の展示会の実施、新人作家の発掘や育成の役割も担います。作品の輸送から広報、設置、接客、営業までの全ての業務を取り仕切り、展覧会を行うこともあります。
ギャラリストの平均年収は、280〜370万円程度です。20代の給料は月18万円程度、30代では22万円、40代では28万円程度が相場となっています。
既存の画廊やギャラリーで経験を積んでいる間は収入も限られますが、独立して個人でギャラリーを経営する立場になれば、努力次第で大きな収入も見込めるでしょう。
参考元:給料BANK(https://kyuryobank.com/geino/artdealer.html)
ギャラリストには、美術品に対する幅広い知識と鑑定能力が求められます。また、国内外の美術家とやりとりする必要があるため、語学力や情報収集能力があることも重要です。
ギャラリストは、アーティストとのやりとりだけでなく、作品の販売対象となる顧客とも信頼関係を築けなければなりません。そのため、コミュニケーション能力が備わっている人も、ギャラリストに向いていると言えるでしょう。
さらに、世界各地を広く飛び回るために行動力も必要不可欠です。
ギャラリストは古美術から現代アートまで、幅広いアート作品を扱うため、美術やデザインの知識が必要です。そのため、美大や専門学校へ進学する人が多いです。ビジネスの知識や語学が習得できる学校であれば、なお良いでしょう。
ギャラリストになるには、学校を卒業後、既存の画廊やギャラリーに就職してノウハウを学び、経験を積んだ後、独立するのが一般的です。
ギャラリストになるために、必須となる資格はありませんし、必ずしも、美大や専門学校などの学校を出ていないとなれないということもありません。ただ、芸術家の作品を評価したり、無名の芸術家を発掘したりするための美術鑑定能力や美術の専門知識が必要になります。
また、海外のアートフェアに出展したり、コレクターへ販売したりする際に、メールでやりとりする機会も多く、英語などの外国語を習得しておく必要もあるでしょう。
作品を理解するために芸術家と会話をしたり、販売の際に顧客と交渉したりすることは、ギャラリストにとって重要な仕事です。そのため、コミュニケーション能力は必須のスキルと言えるでしょう。