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絵の上手さで合否を判定するなら、美大予備校に行かなくても毎日絵を描けば受かるのでは…?と思う方もいるでしょう。ですが、そんな稀有な才能を持った方はほんの一握り。絵の才能に溢れた方でも、美大予備校で学ぶメリットは大いにあります。
美大・芸大を目指す多くの学生が通うのが「美大予備校」。ですが、予備校に通うにも学費がかかるので「できることなら独学で…」と思っている方も多いと思います。実際、美大予備校に通わなくても美大に合格できる人はわずかながら存在します。しかしそういった方は「絵が上手」というレベルを超越した才能の持ち主であり、普通に「絵が上手」レベルの方は、美大予備校でみっちり学んだ学生には到底太刀打ちできないのです。
では、美大予備校に通うと何が違うのか、リストアップしてみましょう。
まずは、どのぐらい描ければ美大に合格できるのか、というラインを早いうちから知ることができます。受験までにどれぐらいレベルを上げなければいけないのか、という目標を定められるだけでなく、美大の実技指導に長けた講師から自分の絵の長所や弱点をズバッと指導してもらえます。独学ではそこに気がつくまでにかなり時間がかかってしまいますが、美術予備校であれば課題を提出した後の講評タイムですぐにわかるので、どんどん弱点を克服できるのです。
美術予備校は1クラス複数名で指導を受けるため、ライバルの描いた絵も見ることができます。身近に自分より描ける人がいると、より上手に描いてやろう、次は誰よりも高得点を取ってやろうという意欲に繋がりますね。
また、独学では黙々と絵を描かなければならないため、途中で絵を描くこと自体が苦しくなるかもしれません。美大予備校だと、そんな時も仲間同士で励ましあったり、担当講師に悩みを打ち明けてやる気を取り戻すことができるのが、大きなメリットだと思います。
独学で絵を描いていると、常に同じ環境に身を置くため「環境が変わったり、雑音があると集中できない」といったケースがしばしばあります。ですが、受験会場ではたくさんの学生が集まり、それぞれのペースで絵を描くため、他人の描く音や足音、ドアの出入りの音などが何かしら発生しています。
このような環境でもいつもどおり集中力を発揮するのは、騒がしい環境でも集中する術を実につけている美大予備校生です。
美大予備校の学費を惜しんで何年も浪人するより、一時的に出費が増えようともしっかり学んで早く合格の切符を手にするほうが良い、と考えられます。なぜなら、時間は何にも変えられないものだから。大学に入っても卒業するまでには4年、大学院ならさらに2年…その時、貴方は何歳になっているでしょうか?就職を目指すにしても、自分の力でやっていくにしても、社会に出た年齢が若いほど、多くのことにチャレンジでき、自分の可能性を広げられます。
折角つかめたはずのチャンスを「学費が勿体無い」という一言で無くさないためにも、美大予備校は存分に利用すべきではないでしょうか?