公開日: |更新日:
東京武蔵野美術学院(通称:ムサ院)は、私立美大の中でも工芸・デザイン分野に強い美大予備校。授業は実技を軸としつつ学科もしっかりフォロー。それぞれの担任が手厚くサポートしていくことで、全員合格を目指しています。特別講義も多く、常に新しい刺激のある環境です。
引用元:東京武蔵野美術学院
http://www.musain.co.jp/
東京武蔵野美術学院は、私立美大合格を目指す方向けの美大予備校。2018年度は武蔵野美術大学(ムサビ)に83名、多摩美術大学(多摩美)に57名、東京造形大学に25名と、私大の有名所へ多数の合格者を輩出しました。中でも特にデザイン工芸系の受験に強く、視覚伝達デザイン・グラフィックデザイン、工業デザイン、環境デザイン、空間演出デザイン…などの学部の合格率がかなり高くなっています。
全員合格を目指す指導
指導の方向性としては、全員合格を目指すべく「生徒一人ひとりの個性を生かす指導」をしています。また、最新の入試出題傾向を分析して要点をきちんと抑えるなど、個性だけでなく合格に結びつく知識もきちんと伝授してくれるため、よりピンポイントに響く絵が仕上がります。
総合的なスキルが身に付く
学科の講師は実技クラスの副担任になっているので、どちらか片方ばかりに注力するということはなく、総合力がきちんと身につくように指導しています。学科は美大の出題傾向だけを徹底分析し、ムダを省いたスタイルですから、各大学ごとの傾向が出る私大入試で実力を発揮できるんですね。
入学金:30,000円
コース | 授業日程 | 費用(税込) |
---|---|---|
油絵科 日本画科 デザイン・工芸科 彫刻科 (夜間部のみ) 建築専攻 (土日のみ) |
昼間部 月~土(36時間/週) |
635,000円 |
夜間部 月~土(18時間/週) |
420,000円 | |
土日(12時間/週) | 245,000円 | |
映像メディア 表現科 |
3週毎の土曜日 | 185,000円 |
受験デッサン科 | 週4日(12時間/週) | 245,000円 |
学科ゼミナール | 最大週3日 | 英語・国語対策 110,000円 英語対策 80,000円 国語対策 45,000円 小論文対策 50,000円 |
基礎科(高1・2) |
週4日(12時間/週) |
290,000円 |
ここで紹介した以外にもコースの選択肢があります。詳細は東京武蔵野美術学院のホームページをご確認ください。
講評で作品が並べられると、自分には作れない色・形がずらりと並び、本当に魅力的で刺激を受けました。その中で自分の絵を好きになったり嫌いになったり、足りないものは何か…など、この1年間は常に頭をフル回転させていました。こんなに自分としっかり向き合ったのは初めてです。
ムサ院で学ぶことにウキウキしていた反面、上手くできずに落ちこぼれ自分の殻に閉じこもっていたこともありました。チャンスを掴みかけたある時、全力でサポートしてくれた先生の気持ちに答えたい一心で本番に臨みました。「全員が合格すると思って、試験前日まで接するよ」という言葉は、嬉しくもありプレッシャーでしたが、私の背中をぐっと押してくれました。
ムサ院は先生と生徒の距離が近いので、実力の伸びを確認しながら具体的な指導をしてもらえました。普段の授業ももちろんですが、やはり私が一番思い入れがあるのが、9月の大作週間に仕上げた絵。納得行くまで描き込むことで自分の物差しがかなり磨かれ、入試でも臆することなく自分の絵を描くことができました。
東京武蔵野美術学院で毎日絵を描いていて、この1年間は自分と向き合えました。講評では自分に作ることができないような魅力的な作品がたくさん並べられ、毎日刺激をもらっていて楽しかったです。自分の作品を好きになったり嫌いになったりと、自分に足りないことを四六時中考えていました。
ムサ院に入るまで、鉛筆デッサンすらやったことがありませんでした。それこそ鉛筆の削り方から教わるほどの素人。夏期講習で集中的に技術力を学び、基礎を身につけられたと思ったら今度は「伝えたいことを伝える」ことに苦労するなど、何度も壁にぶつかりましたが、先生方の好評で自分の弱点と強みを知り、しっかりと実力をつけたうえで受験にのぞむことができました。
美大受験は絵のスキルと学力の両方が試される過酷な場です。それでもここまで頑張れたのはムサ院の先生方のおかげだと思います。ムサ院は先生と生徒との距離が近くて、困ったときにはすぐに頼ることができました。美大に合格できたのも、ここに入ったからこそだと確信しています。
最初は、ただ高評価をもらうために頑張っていた気がします。けれど面談で「受験はゴールじゃない」という言葉をいただき、次第に自分の表現したいことを「伝えたい」と思うようになりました。先生たちはプロの目線でアドバイスをくれ、それが糧になりました。ただうまくなるだけではなく、クリエイターとして大切な「何を表現したいのか」をしっかりと学べる場だったと思います。
引用元:東京武蔵野美術学院(http://www.musain.co.jp/guide/saigen.html)
ロウソクの明かりをもとにした逆光デッサンです。影が濃くなり対象物が見づらくなりますが、ものを描くうえで重要になる「光」を観察する練習にはぴったり。逆光は、鉛筆のトーンのレパートリーを増やせるモチーフでもあります。
引用元:東京武蔵野美術学院(http://www.musain.co.jp/guide/saigen.html)
細くふわふわとした糸のデッサンです。鉛筆の硬さを調整したり練り消しゴムを用いたりして糸の一本一本を表現。指、爪、糸のテクスチュアをしっかり描き分け、ほどけた糸が動きのある構図を作り出しています。
引用元:東京武蔵野美術学院(http://www.musain.co.jp/guide/saigen.html)
木製のペン立てを持った手のデッサンです。透明な定規越しに見える指の映り込みや、接着剤のチューブのシワ、ペン立ての年輪などを丁寧に描写しています。複数の平行線を描き込むハッチングを使って「色」の違いを表現しています。
引用元:東京武蔵野美術学院(http://www.musain.co.jp/guide/saigen.html)
それぞれ質感(テクスチュア)の違う3つのモチーフを描いたデッサン。消化器のつやつやとした感じと光の映り込みが見事に描写されています。構図の中に3つすべて収まっており、それぞれの大きさが分かるという点もポイントです。
引用元:東京武蔵野美術学院(http://www.musain.co.jp/guide/saigen.html)
ホースとポリエステル製の手袋という「透明さ」をどう表現するか求められるモチーフの組み合わせ。光沢、シワ、映り込みなどが丁寧に描かれているデッサンです。色にほとんど差がないながらも陰影をはっきりと描写しており、それぞれのモチーフがくっきりと浮かび上がっています。
1日無料体験講習 | 10:00~17:00 |
---|---|
各科無料体験入学 | 各週(月~土)内3日間の 17:20~20:20 |
東京武蔵野美術学院では、美大進学希望者、美術やデザインに関心のある高校1・2年生、中学1~3年生向けに無料体験入学を開催しています。対象のコースは「基礎科高1・2年コース」「中学生コース」。絵画用具の基礎的な使い方から、デッサンにおける対象物のとらえ方まで、丁寧に教えてもらえます。
デッサンは木炭か鉛筆のどちらかを選ぶこともできます(初めての方には木炭デッサンがおすすめ)。用具に関しては貸し出しもありますが、木炭(伊研360)、木炭紙(MBM)は事前に準備してください。学院内にある画材部「合格堂」で購入することもできます。木炭と木炭紙は合わせて800円程度になります。随時対応してもらえる進路相談も、気軽に活用するといいでしょう。
「1日無料体験講習」を実施している武蔵野美術学院。対象は中学・高校の1~3年生。日曜、祝日の10:00~17:00、デッサンに特化した体験講習会となります。デッサンは木炭か鉛筆のどちらか。画材、用具は無料貸し出しを行っています。講習当日の昼食のみ、参加者各自の準備が必要です。
また、保護者向けの面談も実施しているので、親子での参加もおすすめです。面談の時間は13:00~15:00予定で、希望の際は事前の電話予約が必要となります。
アクセス | 東京都国分寺市本町2-4-10 (JR中央線 国分寺駅より徒歩4分) |
---|---|
設置科 | ■ デザイン・工芸科 ■ 油絵科 ■ 日本画科 ■ 彫刻科 ■ 映像メディア表現科 ■ 建築専攻 ■ 土日受験科 ■ 受験デッサン科 ■ 学科ゼミナール ■ 通信教育 ----- ■ 基礎科コース(高1・2) ■ 中学生コース |