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「Cool Japan」を代表するコンテンツである、アニメやマンガ。専門的に学べる場所としては専門学校が思い浮かびますが、美大でも学べるのでしょうか?アニメ・マンガを描くために勉強したい!と考えている受験生の悩みに答えます。
将来、アニメやマンガの絵を描く仕事に就きたいと考えております。そこで高校卒業後の進路先では、アニメ・マンガ業界へ携わるために必要な学びを深めたいです。
美術・芸術関係ということを考えると「美大」が良いのでは?と思うのですが、美大でアニメやマンガに関して学べるイメージがありません。美大でも専門的に学べるのでしょうか?
京都精華大学では、2006年に日本初のマンガ学部が設立されました。ストーリーマンガコースやアニメーションコース、キャラクターデザインコース、カートゥーンコース、新世代マンガコースなど様々なコースが存在しています。また選択科目を通して、他コースの講義も受講可能!マンガに関して、幅広く学べます。
教授陣には現役のマンガ家も多くいます。大手出版社の方々を招いて学生の作品を見てもらう機会なども設けられるので、デビューへ向けての足掛かりを得られる機会もたくさん!業界関係者に見てもらえたり、現役のプロ漫画家から指導を受けられたりする恵まれた環境が整っています。
在学中にデビューまで辿りつける人はほんの一握りですが、担当編集者がつくレベルまで成長できる学生は多いようです。それだけ京都精華大学が学ぶのに適した環境であることがわかります。
在学中のデビューは一握りですが、マンガ学部の卒業生の進路先を見ると、実はマンガで生活できている人も多いのです。マンガ誌で連載を持つ以外にも、広告のための説明マンガや実用的なジャンルのマンガなど、マンガ家として活躍できる場は多くあります。
基本的に美大生は美術予備校で美術の基礎を身につけているため、入学時点で絵の描き方に関しては一定レベルのスキルを持っています。そのため美大の授業において、絵の描き方を教わるという機会はほとんどありません。美大は絵の描き方を学ぶという場ではなく、美術を探求する場であるという考え方の方が正しいかもしれません。そのため、マンガ・アニメの業界へ進むことを考えて美大へ進む場合、「画力を上げる」よりも「新たな表現方法を考える」ことが美大で学びを深める意味になるでしょう。
美大の講義では、「道具の使用方法・書き方などの基本的なことは知っている」という前提で進められます。そのうえで、教授から出された「正解のない課題」を通して、自分なりの正解を求めながら課題に取り組むのだそうです。
多くの刺激を受けながら、自分の個性を育む…。答えのない問に向き合い続ける経験を経て、アニメ・マンガ業界で活かせるような「自分のオリジナリティー」を磨けるでしょう。