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ハイライトは消しゴムである程度入れられますが、手で擦るなどして鉛筆の粉が紙に定着してしまうと、くすんでしまい、キレイな白にはなりません。
デッサンで背景を白のままにしておきたい場合は、紙を汚さずに描く方法を知っておくと良いでしょう。
デッサンで紙が汚れてしまう原因の一つは、自分の手の汗や皮脂が紙に付着してしまうためです。デッサンをしながら、手で無意識に画面に触れてしまったり、鉛筆の粉を手で擦ってしまったり、汗がついてしまったりすると、鉛筆の粉が紙に定着するのを助けてしまい、その結果、絵が汚れてしまうのです。
柔らかい鉛筆を使い、強い筆圧で描くと、鉛筆の芯が崩れて粉になります。それを放置したまま別のところを描き続けると、知らずのうちに、紙に鉛筆の粉が擦り込まれ、消しにくくなってしまいます。
どれだけ紙を汚さずに、デッサンを仕上げられるかも技術のうちです。
皮脂や汗などの手の汚れで紙が汚れるのを防ぐには、手の下にハンカチや、トレーシングペーパーなどの紙を敷くという方法があります。
受験会場で多くみられるのは、手の下にハンカチなどの布を敷く方法です。ただ、無意識に布の位置がズレてしまうと、絵を汚すことになってしまいます。下敷きにした布自体で絵を擦らないよう、移動させる際には注意が必要です。
ハンカチなどの布がない場合は、ノートやクロッキー帳などの紙を折って下敷きにすると良いでしょう。紙を下敷きに使う際は、布よりも滑りやすいため、絵を擦らないよう注意しましょう。
また、手袋を使う方法もありますが、鉛筆の粉によって手袋自体が汚れてくると、それが原因で紙を汚してしまうことにもなるため、替えを用意する必要が出てきます。
鉛筆の粉は、画板の裏からこまめに叩いて落とすのが、シンプルかつ最適な方法です。ただ、周りの人の迷惑になることもあるため、注意が必要です。特に試験会場では、あまり大きすぎる音で叩くと、妨害行為とみなされるかもしれませんので、常識の範囲で行うようにしましょう。
その他には、うちわで仰ぐ、羽根箒で払い落とすといった方法があります。慣れるまでは落としにくいと感じるかもしれませんが、音を出さずに鉛筆の粉を落としたいときのために、普段から練習してコツを掴んでおきましょう。
デッサンの歪みの修正を重ねているうちに、消しゴムのかけすぎで紙が荒れてしまい、それが汚れにつながるケースもあります。
弱い力でも消せるように、鉛筆の使い方を工夫するなどして、なるべく画面を傷めないようにしましょう。