美術予備校の入試直前講習とは？

入試直前講習・講座とは？

入試直前講習は、美術大学受験を控えた生徒のために提供される短期集中型の特別講座です。受験に必要な実技スキルの総仕上げや、模擬試験を通じた本番対策を行い、生徒一人ひとりの課題克服を目指します。

カリキュラムの特徴

• デッサン対策：モチーフを的確に捉えた表現力を養成します。
• 色彩構成：テーマに沿った効果的な色彩計画を学びます。
• 立体構成：空間の中での表現力を試される構成課題に取り組みます。
• 模擬試験：本番を想定したタイムトライアル形式の練習を行います。

また、生徒一人ひとりの進度や志望校に合わせた個別指導が行われることが多く、実技の完成度を高める絶好の機会です。

対象者とスケジュール

この講習は主に、高校3年生や既卒生を対象としています。しかし、美術予備校によっては高校1・2年生向けの基礎講習も併設されている場合があります。講習のスケジュールは、入試直前の1月から2月に集中して行われるのが一般的です。

費用と奨学制度

講習費用は平均して3〜5万円程度ですが、予備校によって異なります。遠方からの受講生を対象にした割引制度や奨学金制度を用意している予備校もありますので、詳細は各予備校の公式サイトを確認してください。

講習を受けるメリット

入試直前講習では、以下のようなメリットを得ることができます。

• 短期間でのスキルアップが可能。
• 本番を想定した練習で緊張感に慣れることができる。
• 講師や仲間からの刺激を受け、モチベーションが向上する。

講習に向けた準備

入試直前講習で効果を最大限に引き出すためには、事前の準備が重要です。以下のポイントを参考に準備を進めましょう。

• 目標設定：講習期間中に達成したい目標を明確にします（例：デッサンの時間を10分短縮する）。
• 必要な道具の確認：デッサン道具や画材など、講習で必要なものを揃えておきましょう。
• 体調管理：連続した講習を受けるため、健康状態を整えておくことも大切です。

講習後のフォローアップ

講習で得た成果を無駄にしないために、講習後の復習が重要です。以下の方法でスキルを維持・向上させましょう。

• 講習中に作成した作品の見直し：講師から受けたアドバイスを基に、課題を改善します。
• 自宅での復習：講習中に学んだテクニックや知識を自宅で実践し、定着を図ります。
• 追加講座の受講：予備校によっては講習後のフォローアップ講座を提供している場合もあります。

まとめ

美術大学受験は、他の大学入試と比べて特異なスキルが求められます。入試直前講習を活用することで、必要なスキルの最終確認を行い、万全の体制で試験に臨むことができます。自身の夢に向けて、最適な美術予備校を選んでみてください。

通信教育に対応している美術予備校

湘南美術学院

引用元：湘南美術学院（https://shonabi.jp/pre-exam-seminar）

湘南美術学院の入試直前講座は、受験生が本番直前に実技力を最大限に高めることを目的とした特別講座です。各専攻科目に対応した専門的なカリキュラムが組まれており、経験豊富な講師陣による指導のもと、受験生一人ひとりの課題に合わせた指導が行われます。また、遠方からの受講生には実技科授業料の50%割引制度や宿泊施設の紹介など、サポート体制も充実しています。

2025年のスケジュール（日程）

• 在校生：1/6（月）～
• 外部生：1/20（月）～

費用

入試直前講座の受講料は「入学金＋授業料」です。授業料は各専攻科や受講期間によって異なります。以下に主要な専攻科の授業料をまとめました。

また、授業料は週単価となりますが、6週目以降は無料となっています。そのため、早く始めることでよりお得に授業を受けることができるのです。

• 油画科: 1週あたり33,000円。2月10日以降は42,600円。5週以上の受講で最大198,000円（2月10日以降は変更あり）。
• 日本画科: 1週あたり40,040円。5週以上の受講で最大200,200円。
• 彫刻科: 1週あたり33,000円。2月17日以降は38,060円。5週以上の受講で最大175,120円（2月17日以降は変更あり）。

湘南美術学院の詳しい情報を見る≫

すいどーばた美術学院

引用元：すいどーばた美術学院（https://suidobata.ac.jp/traningsession/nyuuchoku-oil）

すいどーばた美術学院の入試直前講座は、受験生が本番直前に実技力を最大限に高めることを目的とした特別講座です。各専攻科目に対応した専門的なカリキュラムが組まれており、東京藝術大学や主要な私立美術大学の入試内容に沿った課題と指導が行われます。また、愛知県立芸術大学や金沢美術工芸大学の対策コースも設けられており、幅広い志望校に対応しています。

2025年のスケジュール（日程）

• 1/9（木）～3/15（土）

費用

各コースの申込料は5,000円で、受講料はコースの期間や内容により異なります。例えば、東京芸大コース1（1月9日開始）の受講料は416,000円、東京芸大コース7（2月19日開始）の受講料は144,000円となっています。また、愛知芸大コースや金沢・愛知コースは無料で受講可能です（東京芸大コース、東京芸大・私立美大コース受講者のみ）。

すいどーばた美術学院の詳しい情報を見る≫

河合塾美術研究所

引用元：河合塾美術研究所（https://art.kawai-juku.ac.jp/kanto/short/pdf/index_pdf_008.pdf）

河合塾美術研究所の入試直前講習は、各専攻（油絵、日本画、彫刻、デザイン、工芸、建築、芸術学、先端芸術表現、映像、総合美術など）に対応しており、志望大学の入試傾向に合わせた実技指導が行われます。また、プレ直前講習も実施され、受験生のニーズに応じた柔軟なカリキュラムが組まれています。

2025年のスケジュール（日程）

• 1/20（月）～3/15（土）

費用

費用は専攻やコースによって異なりますが、塾生と一般生で料金に差があります。例えば、東京芸大や公立大・私大総合を対象とした「日本画専攻Aコース」の受講料は、塾生が168,960円、一般生が225,280円です。また、個別のコースでは4,600円から122,400円まで幅広い設定があります。デザイン・工芸専攻Aコースの受講料は塾生が197,760円、一般生が263,680円となっており、他専攻も同様に詳細な費用設定がされています。料金はコースの期間や内容により異なるため、詳細は公式パンフレットで確認してください。

河合塾美術研究所の詳しい情報を見る≫