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美大受験に向けて通う美術予備校では、課題を仕上げるたびに講師から作品への評価やアドバイスを受ける「講評」の時間が設けられています。ここでは、美術予備校の講評がどのように進むのか、指摘を次の1枚に活かすための聞き方について解説します。
春から美術予備校に通う予定の高校2年生です。
体験入学に参加したとき、課題を描き終えたあとに全員の作品を並べて講師が講評する時間があると知りました。
これまで独学で描いてきたので、人前で自分の作品について指摘されることに緊張してしまいます。
講評ではどんなことを言われるのか、どのように受け止めればよいのか教えてください。
講評は、完成した作品を全員分並べ、講師が1枚ずつ良かった点と改善点を指摘していく時間です。上手い・下手を言い渡される場ではなく、入試で評価される基準を共有し、次の課題で何をすべきかを明確にするための場と考えましょう。緊張するのは誰でも同じですが、講評を重ねた回数がそのまま実技力の差になっていきます。
多くの美術予備校では、クラス全員の作品を並べて行う全体講評と、講師と一対一で作品を見ながら話す個別講評が組み合わされています。
全体講評の利点は、同じ課題に取り組んだ他の受験生の作品と自分の作品を並べて見比べられることです。自分の画面だけを見ていては気づけない密度や明暗の差が、一目で分かります。個別講評では、自分の課題に踏み込んだ具体的なアドバイスを受けやすく、疑問点をその場で質問できます。
講評で多く指摘されるのは、構図や比率の取り方、明暗の幅、質感の描き分け、モチーフの観察不足といった基礎的な部分です。加えて、出題の条件を満たしているかどうかも重要な指摘対象になります。
いずれも入試の採点で見られる項目であり、個性やセンスそのものを否定されるわけではありません。厳しい言葉に聞こえても、直せば点数が上がる箇所を教えてもらっていると受け止めましょう。
講評は口頭で進むため、聞いただけでは細かい内容を忘れてしまいます。エスキース帳や資料の余白に、良かった点と改善点を分けてメモしておきましょう。
このとき、褒められたかどうかで終わらせないことが大切です。なぜ評価されたのか、どう直せばよいのかまで自分の言葉で書き残しておくと、次の課題で同じことを再現できるようになります。
自分の作品の順番以外の時間も、描き方の選択肢を増やすヒントになります。講師のコメントを聞く前に「自分ならどこを直すか」を考えてから答え合わせをするように聞くと、評価の基準が身についていきます。
受け身で聞くだけの講評と、自分でも評価するつもりで聞く講評とでは、得られるものが大きく変わります。講評を重ねるほど、本番で自分の作品を客観的に見直す力が育っていきます。