武蔵野美術大学

武蔵野美術大学は、多摩美とならび国内で最も有名な私立美大であり、就職内定率の高さが魅力。授業はしっかり絵の基本を学び講評を丁寧に行ってくれる、美大予備校に近いスタイル。また、有名大学との単位互換があるため美大にいながらあらゆる方面の知識を得る事ができます。

私立美大のツートップであり、美術系で就職を目指す近道

武蔵野美術大学は、多摩美とならぶ私立美大のツートップ。以前は両校で学べる分野には大きな違いがありましたが、今は設置学部にそこまで大きな違いはないようです。

ムサビが描写力を鍛えるなど絵の基本をしっかりと学ぶのに対し、多摩美は個人の好きなものを突き詰めていくような印象です。

そのため、美術系で就職を目指すならムサビといわれています。平成24年度の卒業生の就職率は約50%と、美術系大学としてはかなり高いほうですね(他校ではほとんどが大学院へ進学、もしくは「その他・未定」が大多数を占めます)。

また、就職活動のフォローもきちんと学校側でしてくれるため、就職を希望するほとんどの学生は夏休み前に内定を得られるそうです。

授業は「集中授業制」を導入しており、1科目で期限を決めて作品を作り、最後に全員の作品に対してしっかり講評を行います。

美術予備校での学習スタイルにやや近いものがありますね。作ったら作りっぱなしではなく評価がきちんとあるので、美術を学ぶ意欲・創作意欲などモチベーションが維持できます。

また、早稲田大学、国際基督教大学、国立音楽大学、東京経済大学、東京外国語大学、津田塾大学と単位互換制度を実施しており、美術以外の内容も広く学ぶ事ができます。

あらゆることを学ぶ意欲のある学生には、武蔵野美術大学は非常に優れた環境なのです。

主なコース

日本画学科

武蔵野美術大学では、日本画の技術を学びながら、日本画や文化について考えるプロセスを重視しています。日本画は日本人独特の美意識や価値観から生まれたもの。日本画を通して新しい絵画表現を開拓する力を養えるでしょう。日本画の伝統的な表現や技法を学び、ゆくゆくは自分が表現したいものを制作できるようにカリキュラムが組まれています。長い歴史の中で日本画が築いてきた伝統を重んじながらも、新しい絵画を生み出すような創造力を身に付けたい方におすすめです。

油絵学科(油絵専攻・版画専攻)

油絵専攻は1、2年次で表現するために必要な基礎知識や技法を学んだあと、自発的な作品制作が主流になります。

版画専攻は、1、2年次に版画や油彩、デッサンを行い、版画と絵画の基礎力を習得。その後は4つの版種ごとに分かれた工房に所属し、専門的な作品制作に取り組みます。

どちらの専攻も絵画、版画だけにとらわれない表現の可能性を探る多様性を大事にしており、教員や仲間との制作や対話、批評を行っています。油絵や版画で新しい表現やアイディアを生み出したいと思う人に向いている学科です。

彫刻学科

1年次に彫刻の基礎を学び、2年次にはブロンズや鉄、木などの複数の素材から好きなものを選択して、素材の特性を理解し、基本的な技法を習得。3年次には専門の工房で本格的な制作を行って技術を磨き、4年次にはこれまで培ってきた技術を卒業制作を通じて形にします。制作した作品を自己分析、他者に批評してもらう機会が豊富に用意されている彫刻学科。彫刻の作品が成立する条件とは何かを考え、彫刻家としてのスキルを身に付けられます。

視覚伝達デザイン学科

視覚伝達デザインの基礎を学び、メディアによるコミュニケーション、社会のニーズに応えられるようなデザインを学ぶことができる学科です。広告・アニメーション・パッケージ・データグラフィック・絵本など豊富なデザイン領域の中から自分の目的にあったコースを選択できます。各コースで業界のスペシャリストが授業を行うため、高いスキルを身に付けることができるでしょう。デザインに関わる仕事や専門家を目指したい方におすすめです。

工芸工業デザイン学科

生活環境やプロダクトなど、日常生活において欠かせないものをデザインする学科です。1年次から2年次前期にかけてクラフト、インダストリアル、インテリアの3つのデザインに共通する基礎を学びます。その後は、自分の適正に合ったコースを選択。より専門性を高めていくためのカリキュラムで理解を深めます。プロダクトデザイナー、インテリアデザイナーなどを目指す方にピッタリの学科といえるでしょう。

基礎デザイン学科

デザインを分けず、どのデザインの分野でも活躍できるように、デザインの企画や構想力を身に付けます。具体的には、デザイン論や色彩論、記号論などの理論を学び、それを実技授業で制作。理論だけではなく実技の両面から学ぶため、4年次には卒業制作と卒業論文のいずれかを選べるのも基礎デザイン学科ならではの特徴です。あるべき姿、形の本質にあったデザインを提案できるようなデザイナー、デザインについて研究したいという人に向いている学科です。

建築学科

建物の生活基盤となる場所、地域と建築の関係や構成など、建築家に必要な知識と技術が学べます。ただ建物を建てるだけではなく、人々の生活に溶け込んだ建築物をデザインしてこその建築家。設計やデザインの基礎を学んだあとは、小さな建物から大規模な建築物、私的空間から公的空間まで幅広く設計をするためにデザインを学んでいきます。建築家になりたい方や、ランドスケープデザイン、環境造形をしてみたいという方におすすめです。

武蔵野美術大学の講師陣

Patrick Kevin RYAN(パトリック・ケビン・ライアン)

Patrick Kevin RYAN(パトリック・ケビン・ライアン)氏は、武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科の教授。1964年にフランスで生まれ、セントラル・セントマーティンズ美術学校を卒業し、それからデザインアシスタントとしての経験を経て、KANSAI COMPANYへ。1994年には、自らのブランド「YAB-YUM(ヤブ・ヤム)」を立ち上げました。1997年には東京コレクションにデビューし、その後はサブブランドを立ち上げるなど活躍しています。2005年には、ティンバーランド社と手塚治虫のコラボレーション企画で、アートディレクションを担当しました。

経歴
  • 1964年フランス生まれ
最終学歴
  • セントラル・セントマーティンズ美術学校
  • ファッションデザイン科(ロンドン)修士号
教えている講義

記載なし

作品群

YAB-YUM Autumn Winter collection 2005
引用元:武蔵野美術大学HP
http://profile.musabi.ac.jp/page/Patrick_Kevin_RYAN.html

  • YAB-YUM Autumn Winter collection 2005
  • YAB-YUM Spring Summer collection 2005

尾長良範(おなが・よしのり)

武蔵野美術大学の絵画学科教授の尾長良範(おなが・よしのり)氏は富山県出身の日本画家。1987年に多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻(日本画)修了後、文化庁芸術家国内研修員を経て現職に就任。日本画家としては、1984年に神奈川県特別奨励賞受賞後は、創画展に出品、その後は毎年入選を果たしています。その後も精力的に活動を続けており、グループ展や個展に出品。今に至るまで多くの賞を受賞している日本画家です。

経歴
  • 1962年富山県生まれ
最終学歴
  • 多摩美術大学大学院修了
教えている講義

記載なし

作品群

zone
引用元:武蔵野美術大学HP
http://profile.musabi.ac.jp/page/ONAGA_Yoshinori.html

  • zone・麻紙、岩絵具、胡粉、墨・2002年
  • scene・麻紙、岩絵具、墨・1991年
  • zone・麻紙、岩絵具、墨・1990年

水上泰財

水上泰財氏は、武蔵野美術大学油絵科の教授であり、自身も油絵での作品を作り出しています。武蔵野美術大学大学院の卒業生でもあり、2005年から1年間、武蔵野美術大学の在外研究員としてオーストリアのウィーンに滞在した経歴も。作品には、西洋の古典絵画の技法がもちいられており、確かな実力に裏打ちされた色彩豊かな塗りが特徴です。絵のモデルは人間と自然、風習や流行などさまざま。現代に生きる人々が、水上氏の目を通して生き生きと描かれています。

経歴
  • 1962年富山県生まれ
最終学歴
  • 武蔵野美術大学大学院造形研究科油絵コース修了
教えている講義

記載なし

作品群

隣の庭
引用元:武蔵野美術大学HP
http://profile.musabi.ac.jp/page/MIZUKAMI_Taizai.html

  • 隣の庭・油彩・2017年
  • 防災訓練・油彩・2015年
  • 白い椅子・油彩・2015年

黒川弘毅

黒川弘毅(くろかわ・ひろたけ)氏は彫刻学科の教授。文化庁奨励によりイタリア・ミラノへ留学した経歴があります。

「パリの鋳造所によるブロンズ彫刻の屋外での変化と表面生成物」をはじめとして、論文を多数発表しながら、自身も青銅で作ったブロンズ像の作品を制作。ブロンズと石膏像のバリエーションについての研究を行っています。画廊や美術館をはじめとして、個展やグループ展を開いており、多くの作品を出品。国際的な展覧会にも参加しています。

経歴
  • 1952年東京都生まれ
最終学歴
  • 東京造形大学卒業
教えている講義

記載なし

作品群

Eros No.73 Eros No.74
引用元:武蔵野美術大学HP
http://profile.musabi.ac.jp/page/KUROKAWA_Hirotake.html

  • Eros No.73 Eros No.74・ブロンズ・2010-11年
  • Eros No.79 Eros No.80・ブロンズ・2010-11年
  • Eros No.76 Eros No.77・ブロンズ・2010-11年

新島実

武蔵野美術大学で視覚伝達デザイン学科の教授をつとめる新島実氏は、日本を代表するグラフィックデザイナーのひとりです。アメリカのイェール大学大学院で、世界的に有名なグラフィックデザイナーであるポール・ランドのデザイン理論をいち早く学びました。1983年に帰国し、アメリカで学んだ視覚意味論やタイポグラフィの理論を広めるため、講演会や本を執筆。自身も多くのポスターや造本、ロゴマークのデザインを行っており、美術展に出品を果たしました。

1999年に就任した武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科では、学生がクリエイターとして活躍できるように育成に力を入れています。

経歴
  • 1948年東京都生まれ
  • 1990年 全米大学出版局協会デザイン賞
  • 1996年カタログ・ポスター展通産大臣賞
最終学歴
  • エール大学大学院修了
教えている講義

記載なし

作品群

JAPAN
引用元:武蔵野美術大学HP
http://profile.musabi.ac.jp/page/NIIJIMA_Minoru.html

  • JAPAN・1988年
  • 新しいタイプフェースの為のポスター・1977年

著名な卒業生

リリーフランキー(イラストレーター、小説家、演出家など)、村上龍(小説家、映画監督)、西原理恵子(漫画家)、石田徹也(画家)、佐藤秀峰(漫画家)、今敏(アニメーション監督、漫画家)、中尾彬(俳優) など

取得可能資格

教員免許、学芸員

※建築学科のみ:2級建築士受験資格、1級建築士受験資格(卒業後2年以上の実務が必要)

卒業生の主な進路先

2017年度の就職率91%を誇る武蔵野美術大学。就職した卒業生の内81%がデザイン・クリエイティブ職に就いており、大学で学んだことをしっかりと活かせる職場で働いている卒業生がたくさんいます。主に出版・印刷・広告などのデザイン事務所に就職する方が多く、その割合はデザイン・クリエイティブ職に就いた卒業生の約25%。ファッションや映像関係の職に就いた方も多く、デザイン・クリエイティブ職に就いた卒業生の約20%です。

武蔵野美術大学を卒業後に就職した方の約14%は、総合職・一般職・販売職で働いています。また、約3%の卒業生が教員や講師として活躍しているようです。

武蔵野美術大学ニュース

武蔵野美術大学の学祭

武蔵野美術大学のオープンキャンパスには毎年多くの人が集まっていますが、今年は新設された「クリエイティブイノベーション学科」の説明会が平日の夜に開催されました。1学科の説明会にもかかわらず、およそ100人もの非人が参加しており、ここでも武蔵野美術大学の人気度が実感できます。

ここでは、パンフレットを見ながらのトークセッションや取り組んでいるプロジェクトプレゼン、1年生による話などがあり、よりリアルなキャンパスライフを知ることができました。直近では「良品計画」と進めている協働プロジェクトがあるそうで、そのコアとなっているのが市ヶ谷キャンパスの共創スタジオ。今回の説明会では内部完成予想のCGも初公開され、近日中には第2弾もプレリリース予定なのだそう。

また、同級生に併願校を調査した結果も発表されたのですが、「先輩がいないから自分たちでセルフ新歓コンパをやりたかった」「公園にみんなで本を持ち寄って読書会を開いた」など、行動力のかたまりともいえる学生が多いといえます。

オープンキャンパスでは各学科ごとの活動風景を目にすることができますが、4号館ではシュークリームの詰め放題が行われており、今やオープンキャンパスの名物となっています。以前まではそのまま袋に詰め放題で500円だったのですが、現在は一度お皿に盛ってから袋に入れるというルールに変わったようです。このように、ユニークなブースがあるのも武蔵野美術大学のオープンキャンパスの魅力ともいえるでしょう。

日時

  • 10月26日(金)・27日(土)・28日(日)

場所

  • 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス

内容

40年の以上の歴史を持つ武蔵野美術大学の学園祭です。2018年に開催された学園祭の総企画数は650。参加者と一緒になって大きなアート作品を制作するイベントや、参加者の地肌に絵を描く「ボディペイント」など、美大ならではのイベントが多く開催されます。武蔵野美術大学の学園祭は、子どもから大人までみんなが楽しめる企画が目白押しです。

見どころ

武蔵野美術大学の学園祭では、「展示大賞」が開催されています。学生たちが作成した美術作品を現役で活躍する作家やデザイナーなど、プロに講評してもらえる企画です。学生から集めた作品をファイン・デザイン・映像の3部門に分けて会場に展示し、その中から優秀賞・特別審査員賞の受賞者を決定。投票は来場者が行なうことができ、投票数が一番多い作品には「来場者賞」が授与されます。展示大賞では美大の授業風景を体験できるため、大学の雰囲気が見られる良い機会になるでしょう。

参加した人の声

吹き出し毎年、学園祭に参加しています。絵や彫刻、映像などすべての美術分野が網羅されているため、見ているだけでワクワクするイベントです!出し物が多く、フリマも行なわれているため誰と行っても楽しめますよ。

  • 参考:

    hhttps://www.tripadvisor.jp/ShowUserReviews-g1060909-d12145636-r597178132-Musashino_Art_University-Kodaira_Tokyo_Prefecture_Kanto.html

武蔵野美術大学のオープンキャンパス

オープンキャンパスでは各学科ごとの活動風景を目にできます。客員教授による公開授業や公開講評会など、普段の講義の様子が垣間見える教室も。またムサビの教員が美大受験生の質問に答えてくれる相談スペースも設けられています。

4号館で行なわれたシュークリームの詰め放題は、今やオープンキャンパスの名物となっています。以前はそのまま袋に詰め放題で500円だったのですが、現在は一度お皿に盛ってから袋に入れるというルールに変わったようです。このように、ユニークなブースがあるのも武蔵野美術大学のオープンキャンパスの魅力ともいえるでしょう。

武蔵野美術大学のオープンラボ(学内説明会)

武蔵野美術大学の進学説明会には毎年多くの人が集まっています。2019年には新設された「クリエイティブイノベーション学科」の説明会が開催されました。1学科の説明会にもかかわらず、およそ100人もの受験生が参加しており、武蔵野美術大学の人気度が伺えます。

パンフレットを見ながらのトークセッションや取り組んでいるプロジェクトプレゼン、1年生による話などがあり、よりリアルなキャンパスライフをイメージできる貴重なイベントです。クリエイティブイノベーション学科では大学を飛び越えたプロジェクトが多数進行しており、直近では「良品計画」と進めている協働プロジェクトも。そのコアとなっているのがムサビ市ヶ谷キャンパスの共創スタジオです。

新設学科

武蔵野美術大学では、新たに造形構想学部と大学院造形構想研究科の開設を進めています。造形構想学部にはクリエイティブイノベーション学科を設置し、造形学部から映像学科を移設予定です。造形構想研究科には造形構想専攻を設置。クリエイティブリーダーシップコースと造形研究科にある映像・写真コースを移設する計画をしています。

また、新宿に都心キャンパスを開設し、外部企業と連携した授業を行なう予定です。

募集要項

平成30年度の入試概要

検定料:35,000円

一般入試 募集定員 志願者数 受験者数 合格者数 倍率
日本画学科 26 135 130 30 4.3
油絵学科(油絵専攻) 72 375 371 88 4.2
油絵学科(版画専攻) 9 74 74 12 6.2
彫刻学科 14 71 69 20 3.5
視覚伝達デザイン学科 72 755 749 101 7.4
工芸工業デザイン学科 65 336 333 92 3.6
空間演出デザイン学科 55 292 289 108 2.7
建築学科 40 180 171 50 3.4
基礎デザイン学科 35 352 345 69 5.0
映像学科 46 169 164 54 3.0
芸術文化学科 27 150 147 47 3.1
デザイン情報学科 52 334 323 112 2.9

入試科目

日本画学科 国語、外国語、実技(鉛筆デッサン、着色写生)
油絵学科(油絵専攻) 国語、外国語、実技(デッサン、油絵)
油絵学科(版画専攻) 国語、外国語、実技(デッサン)
彫刻学科 国語、外国語、実技(鉛筆デッサン、塑像)
視覚伝達デザイン学科 国語、外国語、実技(鉛筆デッサン、デザイン)
工芸工業デザイン学科
空間演出デザイン学科
建築学科 【必須】国語、外国語
【選択】実技(鉛筆デッサン)、数学
基礎デザイン学科 【必須】国語、外国語、感覚テスト
【選択】実技(基礎造形)、数学
映像学科 【必須】国語、外国語、感覚テスト
【選択】実技(鉛筆デッサン)、数学、小論文
芸術文化学科 【必須】国語、外国語
【選択】実技(鉛筆デッサン)、造形表現テスト、数学、小論文
デザイン情報学科 【必須】国語、外国語
【選択】造形表現テスト、数学、小論文

※センター試験を利用した方式や推薦入試でも入試があります。詳細は受験ガイド等をご覧ください。

学校所在地

鷹の台キャンパス

東京都小平市小川町1-736(西武国分寺線鷹の台駅より徒歩18分、もしくは西部バス乗車、武蔵野美術大学バス停よりすぐ)

武蔵野美術大学の過去問再現作品

武蔵野美術大学の過去問再現作品の画像01
引用元:東京武蔵野美術学院(http://www.musain.co.jp/guide/saigen.html)

2018年度視覚デザイン学科で出題されたのが、机上モチーフの鉛筆デッサン画。ストライプ柄の布と素材の違う無地の布、樽やカボチャなど、質感の異なるさまざまなモチーフの構造・形をかき分ける描写力が問われた課題です。

武蔵野美術大学の過去問再現作品の画像02
SONE美術学院(https://soneart.co.jp/recurrence/index.html)

モチーフはアクリル球とネット包帯。硬さ・触り心地の異なる2つのモチーフから得たイメージを、整理して表現する能力が問われています。

武蔵野美術大学の過去問再現作品の画像03
引用元:芸大・美大受験予備校 成城美術研究所(https://seibi2010.exblog.jp/23722393/)

透明なホース・手袋の形を手で変えた様子をデッサンした作品です。ホースをうねりや曲げた部分の反射など、動きや光が捉えられています。

武蔵野美術大学の過去問考察

モチーフを自ら触り、新たな発見を促す課題が多く見られます。面白い現象を見つけて、整理し、活かせる構図で描く力があるかを問われています。年度や学科によっては、モチーフをあやつる際の条件が定められていることも。最初に問題文をよく理解することが大切です。

武蔵野美術大学の学科試験の傾向

実技試験の出来が美大受験の合否を決めることは間違いありませんが、学科試験も無視することができません。 デッサンがとても上手であっても、学科試験の点数次第では足切りになってしまう可能性も。ここでは、武蔵野美術大学の学科試験の傾向について解説します。

一般方式とセンターA方式

学科試験には2種類あります。大学独自の問題が出題される一般方式と指定された科目をセンター試験で受けるセンターA方式です。これに加えて、実技試験の結果とあわせて合否が出るのです。

一般方式

武蔵野美術大学独自の出題による、国語と外国語試験の試験が行われます。国語は国語総合(近代以降の文章)で60分のマークと記述式の試験です。外国語試験は 英語(コミュニケーション英語1・コミュニケーション英語2・英語表現1)、フランス語から1科目選択して、60分のマークと記述式の試験です。英語のリスニングテストは実施されません。フランス語を選択する場合は、「大学入試センター試験」で当該科目の受験が必要になります。

国語と外国語試験の間は60分。大受験時は寒い時期に行われるので、体が冷えないように寒さ対策も考えておきましょう。

外国語試験は「基本的な語彙・文法を知ってるかどうか」を確認するために実施されるようです。「点をあげるために問題を作っている」と言われているほど基礎的な問題が多いため、難問対策よりも基礎を固めるのが重要になります。分厚い参考書は必要なく、教科書中心の勉強で問題ないでしょう。部分点があるので、全て解けない場合でも諦めることなく、わかった部分だけでも回答するのが良いでしょう。

専門試験の選択科目ではありますが、基礎デザイン学科と芸術文化学科、建築学科においては数学の試験もあります。数学も答えだけを見られるのではなく、そこにたどり着く計算式(経緯)も部分点として加点される可能性が高いです。そのため、最後の答えが出なくても分かるところまでは回答することが大切になります。

センターA方式

センター試験で出題される「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」の6教科28科目より2教科2科目を自分で選択して、受験に挑みます。

ただし建築学科においては、「国語」「数学」「外国語」の3教科10科目より1教科1科目を選択します。そして、もう1つは「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」の6教科28科目より最初に選択した教科を除く1教科1科目を選択します。

デザイン情報学科においては、「国語」1教科1科目をそして、「外国語」1教科3科目より1科目選択します。

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