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プロの画家を目指すには、何より絵を描くことが好きでなければなりません。ここでは、画家の仕事内容から、年収、向いている人、スキル、学校選びなどについてご紹介します。
広義では「絵を描く人」という意味ですが、職業として見た場合は、独自の世界観によって絵画を仕上げる芸術家を指すことが一般的。ただし法律的に明確に定義されているわけではなく、例えばクライアントからの依頼をうけ、ポスターなどに用いる商業的な作品を手掛ける人も、画家に含まれるといった具合です。
かつては油彩や水彩の絵具を用いて絵筆やペイントナイフなどで絵を仕上げる方式が一般的でしたが、近年ではパソコンやタブレットなどで、専用のソフトウエアを用いてデジタル作画を行う画家も増えてきています。
画家の収入というものはピンからキリまで。一流となれば美術商やアートコレクターといった方々に作品を購入してもらい、億単位の収入を稼ぐことも可能です。
しかし現実的には、そうした成功を収めているのはほんのひと握り。そればかりか、画家としての収入だけで生計を立てるということが容易ではなく、多くの場合は、美術講師やデザインの仕事などで収入を得ながら、二科展などの美術展やコンクール入選を目指し創作に励むといったやり方を行っています。
画家として成功を収め収入を得るには、険しく高いハードルが待ち構えています。ゆえに、画家を目指すには、なにより絵を描くことが好きでたまらない、絵を描くことが生き甲斐であるという人でなければ、画家を続けていくのは難しいと言えます。逆にそうした方であれば、いつしか画家として日の目を見る可能性は十分にあると言えるでしょう。
画家になるのに学歴は必須ではありません。しかし、画家を目指す多くの若者は、美術系大学に進み、美術に関する幅広い知識を身につけながら、絵を描く技量を向上させています。
また美術系大学では、入試の際にデッサンや専攻別の課題が出題されます。それゆえ、美大志望者の多くは、美大専門の予備校・スクールに通い、入試対策を行っています。
そもそも、画家になるための国家資格や免許などは一切ありません。極端に言えば、独学で学び描いた絵が売れれば、れっきとした画家ということになります。
また以前であれば、展覧会や個展、美術雑誌などが画家の活躍の場でしたが、近年ではインターネットを通じて、活躍の場を広げていくというケースも。そのように自身でニーズを開拓していくといった心意気があると、より望ましいと言えます。