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日本の着物などの和服を仕立てるプロとして「和裁士」という職業があります。このページでは和裁士になるにはどうすれば良いのか、仕事の特徴や専門資格「和裁技能士」の概要と合わせて解説します。
和裁士とは、素材となる反物から着物や袴など日本の伝統衣装である「和服」を仕立てる職業のことです。
和裁士は日本の伝統文化を継承するプロであり、また1枚の反物から美しい和服を仕立てる針仕事のプロフェッショナルです。なお、1954年に社団法人日本和裁技術士会(現・一般社団法人日本和裁士会)が創設され、着物文化や和裁技術の継承・発展に取り組まれています。
参考元:一般社団法人日本和裁士会([https://nihon-wasaisikai.jp/](https://nihon-wasaisikai.jp/))
和裁士に関連した国家資格に「和裁技能士」があり、これは技能検定制度の1種として認められている国家資格です。そのため、有資格者でなければ「和裁技能士」と名乗ることはできません。
一般的に、和裁士としての報酬は着物を仕立てた量や品質に比例する歩合制が多いとされています。そのため収入にも個人差があるものの、およそ月12万~18万円程度と考えられるでしょう。ただし人気の和裁士として多くの注文を受けられたり、和裁技能士としての実績や技術が認められたりしている人であれば、月40万~50万円といった収入を叶えることも可能です。
その他、伝統技術を活かして海外のデザイナーとコラボレーションするなど、活躍の場を広げることで、さらなる高収入も夢ではありません。
和裁士が向いている人は、まず和服や日本の伝統文化に興味を持っている人です。また和裁士は針仕事のプロであり、手先が器用で、目の前の仕事へ集中できる人にも適性があります。
その他、高級な反物を使用して高品質な着物や和服を仕立てる和裁士では、最初にしっかりと頭の中で服の仕上がりをイメージできる想像力も重要です。
和裁士としての技術者育成について、日本和裁士会が教材を作成している他、芸術大学や美術大学などによっては和服に関連した分野を学べる場所もあります。和裁士は知識だけでなく実際に服を仕立てる技術が重要な仕事であり、しっかりとしたカリキュラムが用意されている学校へ進学して学ぶことがおすすめです。また、進学先をどう選べば分からない人については、オープンキャンパスに参加したり、専門学校の資料請求をしてプロのアドバイスを受けることも有効です。
和裁士として働く上で絶対に必要な資格はありませんが、和服の仕立てに関して幅広い知識とスキルが求められます。
一方、和裁のスペシャリストとして「和裁技能士」を名乗るには学科試験や実技試験に合格して国家資格を取得しなければなりません。なお和裁技能士には1級・2級・3級があります。