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近年ますます人気を高めているフィギュア。その製造の要を担うフィギュア原型師という仕事もまた、美術系、デザイン系の新たな職業として注目を集めています。このページではフィギュア原型師になるにはどのような知識や資格が求められるのか。年収はどうか。向いている人のタイプや学校選びなどの情報をご紹介しています。
フィギュア原型師の仕事は最終的に、工場の生産ラインで量産されるフィギュアの原型を完成させることになります。しかし、いきなり原型の製作に取り掛かるということは稀です。まずは、どのキャラクターをどんなポーズで制作するかといった内容を企画。原型師の側から版権元に企画をプレゼンするという場合も。
企画が通ったら、デザイン案を作成。紙に手書きの場合もあれば、デジタルイラストで作成する場合もあります。キャラクターの表情やポーズ、さらには衣装デザインなど細部にわたって描き込みを行います。
デザイン案が完成したらいよいよ原型の製作に着手。昔ながらの粘土やパテなどで造形する方法と、3Dソフトと3Dプリンターを活用する方法があります。
フィギュアの製造を手掛ける制作会社に就職する場合は、一般的な会社員の場合と同じく、約325万円~400万円程度の年収が目安となります。一方で、フリーランスのフィギュア原型師の場合は一体いくらという方式。受注する仕事量やスキル、実績などによって大きく変わってきます。
アニメやゲーム、SF映画などが好きというのはもちろんですが、そこにプラスして、細かい仕事をコツコツと行うことが苦にならないという資質が求められます。また立体造形に関するセンス、とりわけ空間把握能力に長けていれば、大きな強みとなってくれることでしょう。
その上で社会人として、またプロの職人として、納期を守るスケジュール管理能力やクライアントとのコミュニケーション能力なども不可欠となります。
実際にフィギュア原型師として活躍する人のなかには独学でスキルを身に付け、コンテストに入賞してそのままプロとなったという方もいます。しかし、そうしたケースは稀、現実的には美術系の大学や専門学校で、関連する知識や技術を学んでおくというのが現実的です。なかでもデッサンや立体造形、3DCGなどについて学んでおくと有効と言えるでしょう。
フィギュア原型師に不可欠な資格というものはありませんが、取得しておくと有益な資格としては、CGクリエイター検定やAdobe認定アソシエイト、色彩検定やカラーコーディネーター検定などが挙げられます。