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カラリストは「企画系カラリスト」と「パーソナルカラリスト」の2つにわかれます。こちらでは、カラリストになりたいと考えている方のために、具体的な仕事内容や収入のほか、適性、おすすめの進路や学校選び、求められるスキル、資格などを解説しています。
企画中の商品に用いる配色について、アドバイスしたり提案したりするのが、企画系カラリストの主な仕事です。商品本体だけでなく、そのパッケージや宣伝も、対象に含まれます。マーケットリサーチの結果に基づいて、商品作りおよびプロモーション企画にも参加するのが一般的です。配色の提案のみに関わるような働き方は、それほど多くありません。
お客さんに対して、色彩に関するアドバイスをするのが主な仕事です。アパレルショップの場合であれば、お客さんのコーディネートを提案します。あるいはフラワーショップであれば、テーマに沿ってどのような花を組み合わせるべきかについての提案をおこないます。そして、こういった提案を商品購入につなげるように工夫することも大切です。
雇用形態や勤め先・働き方などによって、年収にはバラつきがあります。たとえば、カラリストとスタイリストの2つを兼任して働いている人とそうでない人では、収入にはおのずと差が生じるわけです。なので、平均的な年収がどのくらいであるかを正確に把握することはできません。
ここでは、ひとつの目安として参考にできる収入をみていきます。勤務をするのであれば、初任給は月収およそ19万円~20万円程度であると考えておくとよいでしょう。また、フリーランスであれば、収入は人によってさらにまちまちになります。お客さんが大勢ついているカラリストの中には、月収約50万円・年収約700万円に達する人もいます。
カラリストに求められる資質としてあげられるのは、芸術性というよりもむしろ、マーケティングをリサーチする力です。中でも、企業の販売プロモーションのための色彩計画や配色の提案に携わる場合には、特に必要不可欠な資質だといえます。
たとえば、WEB開発プロジェクトであれば、ローンチされたばかりのサービスを体験したり利用したりしてみることが大切です。あるいは、飲食メニュー開発であれば、SNS上で話題となっている物はとりあえず食べてみる、といった姿勢や行動力が欠かせません。そのようなかたちで新情報を咀嚼していける人こそが、カラリストに向いているといえるでしょう。
美術系の大学やデザイン系の大学、あるいは専門学校などで色彩を学ぶのがおすすめです。学費はかかりますが、効率的に知識を身に付けるための環境が整っています。
カラリストとして働く上で、取得しておかねばならない資格や学歴に関する規定などはありません。ただし、どういった勤務先であっても、カラリストとして仕事をこなしていくためには、色彩についての充分な知識が必要不可欠です。あらかじめしっかりと学んでおくことが大切です。