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ガラス工芸家になるには?

大量生産ではなく、手作りならではの味わいがある作品の製作を手掛けるガラス工芸家。こちらでは、ガラス工芸家になりたい方にとって役立つ情報を紹介しています。具体的な仕事内容や年収、適性、学校選び、求められるスキルなどについてみていきましょう。

ガラス工芸家の仕事内容

ガラス工芸家は、ホットワーク工芸家とコールドワーク工芸家の2種類にわかれます。

ホットワーク工芸では、ガラスが高温でやわらかい状態であるうちに、息を吹き込んでガラスの形をデザインします。成形技法には「宙吹き」「型吹き鋳造」「パート・ド・ヴェール」などがあります。

一方、成形プロセスが完了しているガラスに、さまざまな加飾技法をほどこしていくのがコールドワーク工芸です。「カット」彫刻」「サンドブラスト」「エナメリング」などの技法があります。作品を販売するショップを併設した工房で製作する人も多いです。

ガラス工芸家の年収

サラリーマンと比較すると、ガラス工芸家の年収は少ないといえます。およそ200万円~300万円であると考えておくとよいでしょう。海外で大量生産された安価な品物がたくさん輸入されていることが、収入の少なさの原因のひとつとなっているようです。

このような状況においては、腕に磨きをかけ、作品を芸術品の域まで押し上げるなどの成功をおさめなければ、収入アップを実現するのは難しいでしょう。良いバイヤーとの出会いも収入に大きな影響を与えるので、人脈づくりも大切な要素と言えます。

参照元:資格広場|ガラス工芸家の年収・将来性・独立について

ガラス工芸家が向いている人

ガラスを加工するための知識や技術だけでなく、力仕事という側面も持っているガラス工芸。原料となるガラスは集まるとかなり重くなるので、運搬には体力が求められます。

また、センスも重要な資質です。センスを研ぎ澄ますには、さまざまな自然物や作品をじっくりと鑑賞することが重要。試行錯誤を重ねて、自分らしさを表現できるのもセンスのひとつです。

さらに、ショップなどでガラス工芸品を売る場合には、お客さんに対して上手に営業をかける接客センスも求められます。

ガラス工芸家になるには進路や学校選びはどうする?

ガラス工芸のスキルを身に付ける上で、必要不可欠なものとしてまずあげられるのが、作品を製作する環境の確保です。設備がととのったスペースが必要なので、個人で、適した環境をえることはなかなか難しいです。その点、大学などに進学して学ぶのであれば、設備がととのった環境を用意している美術大学や専門学校を選ぶことができます。

ちなみに、ガラス工芸を学べる進学先としては、美術大学ではガラス工芸専科などがあげられます。あるいは、ガラス工芸専門学校やその他の養成機関を選ぶ方法もあります。いずれにしても、長期間にわたる地道な鍛錬を経てセンスに磨きをかけていく必要がある世界だといえるでしょう。

ガラス工芸家に必要なスキルや資格は?

取得しておかねばならない資格は、特にありません。学校を卒業してすぐに活躍できるようになる人もいますし、まずはガラス工芸品メーカーに勤め、そこでさらなる技術を身に付けていく人もいます。

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