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書道家になるには?

教養系やバラエティー系のテレビ番組などで作品を披露したり、芸能人に指導を行うこともよく見かける書道の専門家でありプロフェッショナル。ここでは、書道家の仕事内容から、年収、向いている人、スキル、学校選びなどについてご紹介します。

書道家の仕事内容

文字通り書道の専門家として作品制作を手掛け、また書道教室を主宰し、生徒に書道を教えるといった活動を行うのが書道家です。本来は「書家」というのが正式名称ですが、一般的な分かりやすさから、書道家という名称が広まっています。

展覧会や個展向けに自分の作品を制作したり、指導者として活動するという他にも様々な活躍の場があり、例えば和食をメインとする飲食店の看板やメニューを毛筆で手掛けたり、寺社仏閣などから依頼を受け、掲示板などを毛筆で仕上げる。

あるいは冠婚葬祭に関連する書き物の代筆を請け負うといったことも。さらには、ステージなどでパフォーマンスを行いながら作品をつくるといったスタイルも近年増えてきています。

書道家の年収

上記の通り、ひと口に書道家といっても、その働き方は実に様々で、またどの位の分量の仕事を請け負うかによっても、収入は異なってきます。例えば書道教室を主な収入源とする場合、生徒1人あたりの月謝は数千円から1万円程度が相場。受け持つ生徒の人数が多いほど、より収入は多くなりますが、施設の光熱費や賃料などの経費もかかります。

芸術作品として書道の作品を手掛ける場合は、それこそピンからキリまで。絵画などの場合と同じく、1点数万円という場合もあれば、何千万円もの値段で取引される場合もあります。もちろん、後者のようなケースは、知名度や実績に秀でた、ごく一部の書道家に限られます。

参照元:キャリアガーデン|「書道家」とは

書道家が向いている人

近年ではテレビや舞台などでパフォーマンスとして作品制作を披露するというケースを見かけますが、そうしたことが行えるのは、書道家全体のごく一部。またそうした方々であっても、最初は地道に、基礎的な訓練として、美しい文字を正しく書く鍛錬を重ねています。そうした基本をないがしろにせず、集中力をもって取り組める人が望ましいと言えるでしょう。一方で、時代の変化に応じて書のスタイルを変化させることで、芸術性を高めるといったセンスや向上心も求められます。

書道家になるには進路や学校選びはどうする?

書道にはいくつかの流派があり、それぞれの団体が認定する「師範資格」を得ることで、書道教室の先生となれるというのが一般的です。その前段階として、書道を教えるコースを有する芸術系大学や専門学校で研鑽を重ねるというのは、将来的な活躍の場を広げるのに有効と言ってよいでしょう。また、将来的に学校の先生として書道を教えたいという場合には、当然ながら教員免許を取得できる大学に進む必要があります。

書道家に必要なスキルや資格は?

書道家として活躍するのに、大きな鍵となるのが、書道の各流派が認定する民間資格である「師範」の認定を得られるかどうかです。高い書道の技術を身につけている客観的な証明になり、また書道教室を開くための登竜門に位置づけられています。

その他にも一般財団法人日本書写技能検定協会が主催する「毛筆書写技能検定試験」や、公益社団法人日本書作家協会が実施する「全国書道教師資格認定試験」があり、後者の4次試験に合格すると協会公認の書道教師(教員免許ではありません)の資格を得られます。

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